14,21,28MHz帯のアンテナはTA-33に始まり150Eを達成した辺りで限界を感じ当時(1980年台の前半)は28MHzが絶好調で有ったのでクリエートの218U(21,28MHzの5エレのデュアルバンダー)を購入して使用した。サイクル21の終わり頃は手付かずで有った14MHzをクリエート社のCL20DX(5エレモノバンド八木)に変更し運用した。サイクル22の上昇前に21,28MHzが出られないことの不便さから再びトライバンダー八木に変更する事を決め、国内外のメーカーを物色し海外にはハイゲインや其の外でも商品は有ったがアンテナにはメンテが必須、部品の入手が簡単な国産と決めたが当時は7エレのトライバンダーと言うとナガラとミニマルチしか無くナガラの材質が良いことは解っていたが同じ7エレでもブームが短かったので(ナロースペース)性能的に如何なのか?と疑問が残り反面、ミニマルチは当時は余り知られて居なかったので不安は有ったがミニマルチの7SDX(14,21,28MHzのトライバンダー7エレ八木)に決め購入した。
当時で20万位した様に記憶している。性能的にもまずまずで1990年のARRLの10mのDXコンテストで自分としては最高の1250局との交信が出来た事も有ったがトラップコイルの接続部の絶縁材料に亀裂が入りステンのビス浮きでトラップコイルの端末処理で接触不良を頻繁に起こし安定に動作しなくなったので最終的に諦めクリエートの214F(14MHz,21MHzのデュアルバンダー5エレ八木)と28MHzは自作の4エレを使用した時も有ったが最近は14MHzは4エレ21MHzは5エレの八木と成っている。
過去の使用したアンテナは其々に一長一短が有り、私は元来マルチ・バンドで運用するタイプなのだがタワーが2基しか無かったのでトラップ付のマルチバンド・アンテナを多用したが それらのアンテナは色んなバンドを運用する小細工は出来るが此処一番のぺデイションに成ると其の差は歴然と現れ何度も悔しい思いを経験した。通常の運用では当然ながら競合も少ないので何と無く交信の確率も有るのだが此処一番と成ると中々飛んで行かない。最近に成って21MHzや24MHzでモノバンダーを使用する様に成って其の差を身を持って知った。若い頃はモノバンドのアンテナにすると出られない周波数が出来るので其のロスを恐れてマルチバンドが出られるアンテナを多用したが結果的には其れは失敗で有った。
今思い返すとサイクル21、22、23、そして現在のサイクル24を経験したが若い頃にこそ タワーが2基で有れば、これぞと思う周波数を2バンドほど決めてモノバンドの多素子のアンテナを上げ徹底的に追い詰めた後に他の出来て居ない周波数のモノバンドで追い詰めて行き、有る程度遣り付けた後にマルチバンドのアンテナにして取りこぼしの無い様に取組むべきで有ったと思う。最近はステップIRと言う各バンドフルサイズで稼動する非常に便利なアンテナが入手出来る様に成り海外と交信すると其のアンテナを使用する局と会う機会が有るが、前にも書いたが今から新規に本格的にDXを遣るので有れば価格は高いが其の選択肢がベストで有る様に思う。決して安いアンテナだとは思わないが現在、ステップIRで運用可能なバンドのモノバンドのアンテナを集めようとするならば多分100万では出来ないであろうしタワーが1基ですむし結果的に非常に経済的で有ると思う。