今朝起きて7Mhz帯を聞いたら嶋村さん(JH5JEO)が湖沼アワードの対象地のサービスで蒲生田岬の先端の少し手前の溜め池の前の駐車場で運用していた。私は湖沼アワードには参加していないので1時間以上聞いていたが沢山の局が呼び掛けていた。運用を終了するらしい段階で呼び掛けて交信開始、実は今回の徳島県内移動運用時に私の実家に立寄る話を聞いて居たので其の予定を聞く為だった。
一番最初の嶋村さんとの出会いは私が兄の会社の仕事で高知県の窪川近くの発電所の仕事で1週間の泊まり込みをした時、夜は何もする事が無かったので兄が「JH5JEOさんの所に行こう」と言い出し電話を掛けたら調度、御夫婦で高知市に映画を見に行っての帰宅中らしく御互いに都合の良い旅館の近くの喫茶店でお会いする事になった。嶋村さんは2メーターで非常に有名な方だったが其の頃の私は2メーターは運用して居らず。兄の移動時にアンテナの建て上げと撤収時のお手伝いだけに同行する程度、当時の私は移動運用やV,UHF帯の運用には殆ど興味は無かったが兄が運用中は横で聞いていたので嶋村さんの御声を知っていた位で有った。兄は嶋村さんの自宅にお伺いしたり2メーターの全国大会でお会いし面識が有ったのでリラックスしていたが私の方は少し緊張気味で喫茶店に入るとご夫婦は既に到着されており其処で初めて御挨拶させて頂いた。
話が始まるとフレンドリーな方でアマチュア無線の多岐に亘る話で盛り上がり其の喫茶店のお客様が居なくなっても無線談議が途絶える事は無く延々と続いた。其の店は奥様のお友達の店で融通を利かせてくださった様だが今思うと可也閉店時間を延長させ御迷惑をお掛けした様に思う。嶋村さんはタワーや移動運用の車の内部やエンジンまでも自分で載せ替えする通信だけで無く、工作の自作派で其々の工作にはアイデアが満載されている。
其の後、折角高い山に上がるのでHF帯を運用すれば良く飛んで面白いのではと考えて運用しだしたのが私の移動運用の始まりと成った。そして嶋村さんの移動運用もHF帯で行われ高知県の道の駅のサービスでは大変御世話になった。そして前回の徳島県の移動運用でも兄の所に来られたのでお会いし其の時の移動車オデッセイの数分でQRV出来るアンテナシステムは当ブログに了解を得て紹介した。今回の来県では移動車を変えた事は聞いていたので興味津々、実家に向かった。会社の駐車場に近づくとRV車の後ろにフジ・インダストリーの伸縮ポールを佐々木小次郎の如く長物干竿を建てた三菱のRV車が停まっていた。
さすが嶋村さんのアイデアを生かしたシステムに驚き既に兄の無線室に入って居た島村さんに挨拶もそこそこに外に出て来て貰いシステムの説明を御願いする結果に、移動運用をする者にとっては各局の車内の無線機器のセッティングやアンテナ・システムは非常に興味深く参考に成る所が多い。早速アンテナを建て上げながら説明を聞く事にした。今回はRV車の後部のスペアータイヤの取付け台を利用した伸縮ポールの固定部分の説明を受けながら嶋村さん兄(JA5CHQ)甥のJJ5IUB)と私の4人で立ち話の無線談議が1時間以上続いた。とにかく今回の移動運用車も他の自動車の部品を利用した手作りで此の部分には何時もながらの嶋村さんのアイディアが詰まっていた。
最初の写真は通常走行中の伸縮ポールの固定状況、単管クランプの様な構造で六角ナット一個で固定されている。写真2は運用準備の最初の作業、固定ナット緩め、伸縮ポールの底部を地面に接地させて安定を図ったところ、当然浮かした状態でもOK、写真のアンテナだとポールを伸ばした状態での細かく運用場所を変える事が可能、3番目は夏期の移動時の車内の温度が上がる時は後部ドアを開ける事が有るので此のパターンで運用、4番目はポール固定部と同軸ケーブルの引き回しのアップ写真、5番目が実際の運用状態、6番目の中央部の白く光って居る部分が外部アンテナと車内への同軸の接続口、其の後ろのGPアンテナの左内側に別のアンテナポールを固定するクランプが見える。通常は地面にに対し垂直に固定するが写真では見えないがナットを一箇所緩める事でポールを地面に平行に移動する事(倒す)により手が届かない高さのアンテナ作業をした後にポールを元の垂直に立て運用が出来る構造に成っている。
室内には小型の家具調コタツや扇風機も積み込まれていてオール・シーズンの運用が可能な装備が積み込まれていた。写真は写し忘れたが日差しの強い時に自動車の天井の温度上昇や日差しを避ける為にキャリア・ハンガーの支柱を利用したパラソルの固定方法や垂直系のアンテナのマッチングの為に車の屋根に直接アースを施す等、電波の飛びにも気合の入った対応がされていた。前の車のオデッセイもそうだが今回のRV車にフジの伸縮ポールの佐々木小次郎の物干し竿スタイルには恐れいってしまった。
当然ながら今回のブログの投稿には御本人の了解を得ている