昨日のハイ・バンドは国内局が少し聞えて居たが週末とは違い閑散としていた。コンディション的には大きい差は無いと思うのだが矢張り平日と週末に運用する局の絶対数の違いなのだろう。21MHz、50MHz帯も8エリヤを中心に何局か強力に入感していたが保々御馴染さんばかり、相手の方がラグチュー派なら呼びかけ出来るのだが?CQの出し方を聞いて局数稼ぎのように感じると呼掛けを躊躇してしまう。
各局には其々の運用パターンが有るが大きく分けるとCQを出す側か呼掛け側に成ると思うが私は基本的に話好きの方なのでCQを出している局をコールして相手の意向を探りながら交信するスタイルよりも常置場所での運用時は自らCQを出して応答してくれる方と自分のパターンで交信を始めて其の会話の流れの中でラグチューに成ったりショートQSOに成ったりする様にしている。ショートQSOで局数を稼ぐ事も楽しいが長く無線を継続していると其れは一過的な事で有り其ればかりではアマチュア無線を長く継続する事は難しい。私の経験から考えて其のタイプの人は殆どが足早に達成感に到達してアマチュア無線の世界から足を洗って行く。さりとてラグチューばかりに明け暮れても何時かは相手に困る様に成り、仮に有っても特定の御馴染さんと常にラグチューをしていると日頃の気安さから第三者が聞いていると「如何なものか?」と思う会話や運用スタイルに陥り易い。
矢張りアマチュア無線局を長く継続させる為には此れ等の運用面でのバランスが必要で有り、其れが無ければ アマチュア無線の世界で言う処の「メンコ集めの何処が楽しいのか?」や「毎晩ぐたぐた同じ事を話して何処が面白いのか?」や「DX通信やCW通信の至上主義」の考え方に成る。各人各様な考え方が有って然るべきだが其の考え方が片寄れば片寄る程、自分の前に広がるアマチュア無線の世界は狭い物に成る事は間違い無い。此れは実社会に於いても同じ事が言えると思う。
私が開局したA3の時代はラグチュー中心のQSO形態で有った。其の時代はコンテスト以外でのショートQSOは無かったし全国の如何なる過疎の町村でも其処を常置場所とする局が居たので現在の様に移動運用も一般的なもので無かった。やがて社会人に成ると経済的基盤が出来てDX通信の世界と無線設備の充実させる事にのめり込んだ。其の後の平成の大合併に寄る未交信の全市町村との交信に取り組み、其の過程で本来移動運用に対する偏見から其の行動に否定的であった私が完成前の全国の町村での運用の無い場所への移動運用をする様に成り、其れと同時にヨチヨチ歩きのCWも遣り始めた。其々の段階ではショートQSOはやら無かったしQSL集めに拘る事も無かった。DX通信が中心の時代には『DX通信がアマチュア無線で最上のもの』との認識の時代も有ったが日本の全市全郡全町村が完成して居ない者が全世界を完成させても其れは色褪せている事を実感した。またCWモードに於ける運用は私の泣き所で有ったが『CWの至上主義』を否定するならSSBだけしか運用しないでは片手落ちと考えCWに寄る運用も始めた。
今思い返すと其々の段階では随分と片寄った考え方をしていたが其の段階段階で知り合った仲間や諸先輩の影響も有って それらが少しづつ修正出来、バランス有る運用をした事が結果として私の趣味であるアマチュア無線運用が長続きして来た最大の秘訣である様に思う。