毎年此の時期に成ると我家の庭先で蛍が飛び始めるのだが、一昨年前から始まった南岸農業用水の改築工事が去年の3月で終了する予定が工事の遅れで昨年の蛍シーズンまでに終わらず用水の流量を制限をして居た関係で昨シーズンで確認した蛍の数は5~6匹程度で非常に少なかった。
従って今シーズンに蛍が見られるのか?非常に心配して2~3日前から注意して居たが、今日は天気が良かったので先程、庭先に出て良く見て居たら暗闇の中を2~3匹の蛍が鮮やかに御尻を点滅しながらゆっくりと飛んで居た。
此の辺りの蛍は我家の庭先と隣のお宅に入る150m程度の川渕しか生息していないので其方の方に向うと対岸の竹薮と草地に蛍の点滅する光が見られ其の数を数えたら60匹までは数えられたので昨年から心配していた蛍の全滅だけは避けられた様で一安心し胸を撫で下ろした。
蛍の姿は毎年5月25日頃に見られ、その数は2~3日程で最高調に成り風が吹かないと毎晩、見事な乱舞を見る事が出来るが其の寿命は短く1週間から10日間程で全く姿が観られ無く成り(6月の第一週目中に姿を消す)此の寿命の短さに私は何時も世の無情を感じるが其の短い寿命の中で『此の世の春を満喫し次代の子孫を残し果かなく此の世から消えて行く様は桜の花と似て人の心にインパクトを与え此の時期、此の地の鮮やかな風物詩と成って居る。今年も其の時期が遂に来た。
今朝は東の窓からの差し込む日差しで目覚めた。東の窓の外では今にも太陽が顔を出す直前で朝焼けのグラデーションが綺麗だったので素早く着替えをしたら日の出前の写真を撮る為に家の前の堤防に出たが一寸と遅れて既に太陽の顔が出ていて一番のシャッターチャンスを逃して仕舞った。
一昨日の朝方は晴れては居たが朝焼けは無く、昨日は曇天状態で其の後に小雨が振り出して散歩は中止、今日は若しかしたら朝焼けに成るのでは?と期待したが少し起きるのが遅かった。
今年は5月中旬に四国地方は『梅雨入り』し其の後1週間はシトシト雨が降り続き、全国級の多雨地帯の上流の那賀奥では可也の雨が降ったのか?三番目の写真の様にダム湖水『放流中』の標識と赤色回転灯が点滅していた。河川の水量は2割がた増しか?何時もなら見えて居る中須が水の中に隠れて居た。
私の住む此の地区は何の変哲も無い片田舎だが自然には恵まれて居て、早朝の朝焼けを見ながら、途絶える事無い鶯の囀りを聞き、咲き乱れる野草と綺麗な空気の片道2.6Kmの散策道を独占して家内と二人で散歩をする時、此れはお金では手にする事の出来ない此の地で生活する幸せを実感する。