中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ

2013年12月17日 | コンサルティング

これは、太平洋戦争時の連合艦隊司令長官・山本五十六の言葉としてあまりにも有名です。

一説によれば、江戸中期の米沢藩主・上杉鷹山の「してみせて、言って聞かせて、させてみる」という言葉から影響を受けたものだそうです。

また「OJTの父」、チャールズ・R・アレンの4段階職業指導法(the "Show, Tell, Do, and Check" method of job instruction)にもよく似ています。

しかし、山本五十六が上杉鷹山やチャールズ・R・アレンと異なっている点は、最後に「ほめてやらねば」とあるところです。

前回も書きましたが、「ほめる」ことは大変有効な人材育成の手段です。最近は「ほめる達人検定」なるものも登場しているほどです。実際、人はほめられると悪い気はしませんし、自分よりも上の立場の人からほめられるとやる気も湧いてきます。

山本五十六は、人を育てることが「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ」という手間のかかる過程であることを示し、最後にほめることで完了すると言っています。

ほめることは良いことですが、仕事を教える一連の過程があってこそほめることが活きてくるのだと思います。

ただやみくもにほめるのではなく、仕事の中でほめることを忘れないようにしたいものです。

(人材育成社)