小田原の教室を終えて駅に戻って来たら、JR線の改札口の前で中国人観光客が大声でがなり立てていました。これから箱根辺りに移動するのかな…と思っていたら、その中の一人の青年が「スミマセン、写真オ願イシマス」とカメラ片手に近づいてきたので、受け取って2~3枚撮ってあげました。
と、こんなことは今までにも少なからずあることなので、その青年にカメラを返して立ち去ろうとしたら、その青年が天井の方を指差して「What is that?」と聞いてきたのです。何を指しているのか指先から天井方面を辿っていったら、改札口の上にぶら下がっている巨大な小田原提灯でした。私が「ランタンですよ」と言うと、それまでワーキャー言っていた一行が、一斉にピタッ…と黙ったのです。
『…へ?』と思っていたら、別の一人が「ランタンは丸いもの。あれは丸くない。」と言うので、「あれは《小田原提灯》といって、江戸時代のトラベラー用ランタンです。」と説明しました。最終的には納得してくれたようですが、何人かは今ひとつ不服そうでした。大丈夫だったかしら…?
因みに旅人に小田原提灯が好まれたのは、コンパクトに畳めることと、部材に南足柄の大雄山最乗寺(道了尊)寺域内の杉の木を使っているため、道中狐や狸に化かされずに済むという言い伝えもあったようです。ちょっと微笑ましい理由ですね。
と、こんなことは今までにも少なからずあることなので、その青年にカメラを返して立ち去ろうとしたら、その青年が天井の方を指差して「What is that?」と聞いてきたのです。何を指しているのか指先から天井方面を辿っていったら、改札口の上にぶら下がっている巨大な小田原提灯でした。私が「ランタンですよ」と言うと、それまでワーキャー言っていた一行が、一斉にピタッ…と黙ったのです。
『…へ?』と思っていたら、別の一人が「ランタンは丸いもの。あれは丸くない。」と言うので、「あれは《小田原提灯》といって、江戸時代のトラベラー用ランタンです。」と説明しました。最終的には納得してくれたようですが、何人かは今ひとつ不服そうでした。大丈夫だったかしら…?
因みに旅人に小田原提灯が好まれたのは、コンパクトに畳めることと、部材に南足柄の大雄山最乗寺(道了尊)寺域内の杉の木を使っているため、道中狐や狸に化かされずに済むという言い伝えもあったようです。ちょっと微笑ましい理由ですね。