共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

『マナー』とは

2015年07月13日 23時56分32秒 | 日記
小田原の教室を終えてから、小田急線に乗る前に夕食を済ませてしまおうと思って、とある洋食屋さんに立ち寄りました(画像はイメージです)。

ちょっと荷物が大きいこともあって、一人ながらちょっと広めのテーブルに通されました。メニューを広げて『さて何にしようか』としばらく思案の後、お冷やを持って来たお給仕にオーダーを伝えて、やがて料理が運ばれてきました。

さあ頂きましょう!と思ったのですが、この時ちょうど私の左隣のテーブルに座っていたヲジサンのところにパスタが運ばれてきました。そして…

ズッ、ズッ、ズズ~ッ!!!

あちゃ~( ̄_ ̄|||)…始まってしまいました。お察しの通り、あたかも日本蕎麦でも食すが如く、まあ盛大にパスタをすすり始めたのです。しかも、相当豪快に召し上がっておいでだったようで、かなり聞こえよがしな大音量だったのです。

それだけならまだしも、今度は右隣の席に座ってポークジンジャーをオーダーした3人連れのヲバサンの一人が口を閉じてものが噛めない人で、ひたすらクッチャクッチャ…という咀嚼音を立てながら、ひたすらくだらない話に花を咲かせ続けていたのです。

もう、他人様より音に過敏な私にとっては拷問でした。

果たして彼等は気にならないんだろうか…と考えかけて止めました。だって気になるような人なら、始めからこのようなことをするはずもないのですから。

マナーという言葉を持ち出すと、よく「そんな堅苦しい…」と言い出す方が少なからず見受けられます。時としてそれはフランクさを演出する小粋な言葉になりますが、マナーとは本来、物事を法則性でガチガチにがんじがらめにするという意味合いではなく、他者に対して不快感を与えないという『気遣い』から発したもののはずです。特に食事時にそういったマナーがうるさいのは、そういった『気遣い』に他なりません。

個人のお宅の食卓であれば多少のことは許されもしましょうが、一旦パブリックな場所に出たならば、他者への『気遣い』としてのマナーにもう少し思いを致してもらえれば幸いです。
コメント
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