共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

一面の古代蓮

2015年07月30日 22時53分08秒 | 日記
今日は町田市の小山田というところに来ました。近くには野球等で有名な日大三高があります。

桜橋というバス停から住宅地を抜けたところに水田が広がる田園地帯がありますが、その一角に一面蓮の花が植えられた広大な蓮田があります。その光景は何とも壮観なものです。

ここに植えられている蓮は大賀ハスといいます。これは千葉県の検見川遺跡から発掘された弥生時代の蓮の種を故・大賀一郎博士によって栽培に成功したもので、博士の名前を冠してこう呼ばれるようになりました。他に古代蓮、或いは二千年蓮とも呼ばれています。ここから程近い円通寺というお寺が大賀博士の菩提寺ということで、そこから株分けされたものが植えられています。

この大賀ハスは観光用ではなく、この蓮の茎から繊維を採って藕糸(ぐうし)という蓮糸を作るために栽培されているものです。この蓮田から徒歩10分ほどのところにある藕糸館という施設で、藕糸を使った織物等が販売されています。

今日はなかなかの陽射しでしたが、それでも多くの人達が、シオカラトンボの飛び交う蓮田の周辺でカメラを構えていました。
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蓮の御社

2015年07月30日 22時45分20秒 | 日記
大賀ハスに囲まれるようにして、小山田神社の小さな御社が建っています。こちらの御祭神は天照大神だとのことですが、創建等に関する詳しいことは地元の伝承でも明らかにはなっていないようです。

お寺ではなく神社が蓮の花に囲まれている図というのも、何だか不思議なものです。
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広大

2015年07月30日 22時26分44秒 | 日記
小山田神社の社殿の周囲には御覧のように、サッカーコートが二面ほども取れそうなほどの面積の蓮田が広がっています。

これだけの面積からの蓮田から、一体どれほどの量の蓮糸が取れるのか…ちょっと想像も着きません。
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これぞ開きたて!

2015年07月30日 21時58分55秒 | 日記
昨日、海老名の蓮田の写真をアップした時にも開きたての花を載せましたが、小山田神社裏手の蓮田の中に『これぞ!』という一輪があったので、畦道の雑草を掻き分けて近くまで撮ってみました。この丸さこそ開きたての証です。

ちょっと話が逸れますが、この花の上に御釈迦様を乗せようと思った古代の人々の美的感覚には感嘆させられます。
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しっかりしろ!町田市!!

2015年07月30日 20時42分53秒 | 日記
小山田神社を後にして、もうひとつの蓮の名所である薬師池公園に移動しました。ここの蓮田にも株分けされた大賀ハスが植えられています。

先程の小山田神社の咲きっぷりからして、どれくらい咲き誇っているのかと楽しみにしてきたら…なんだか様子がおかしいのです。御覧のように青々と葉が茂ってはいるものの、肝心の花が殆ど咲いておらず、かろうじて何輪かが咲いていた以外は、まだ固く閉じた蕾か、或いは既に散ってしまってハチス状になってしまっているかのどしらかなのです。

呆気にとられながら、たまたま近くにいらした御近所にお住まいという御婦人にお話を伺いました。そうしたら何と、これでも今期一番花が着いている状態だというのです!

その方のお話によると、長年この蓮田に植えられたままの状態にあって、根がすっかり痩せ細ってしまっているということでした。しかも、農業用水が頻繁に流れ込んでいる小山田神社周辺とは違って、ここの公園は汲み上げた水を循環させているため、水中の酸素濃度も十分ではないということでした。

そう言われてみれば、私が認識しているここの大賀ハスは2mほどもある大きさで、花も葉も見上げなければならないほどの威容を誇っていました。しかし、今回目にしているハスは私の胸くらいの高さしかなく、花もそんな高さの葉の蔭に咲いているような状態でした。

原因は何なのか聞いてみたところ「先ず市の管理不行き届きですね。」とバッサリ。つまり、定期的に蓮田の泥を撹拌したり入れ替えたりすることによってより太い根が張れる状態に持っていけば、また持ちこたえて花をつけてくれるのではないか…ということでした。ただ、「何しろここは町立の公園なのだから、先ずは町田市の緑化蚊や観光課がきちんと動いて池さらいでもすればいいんだけどね」とも仰っていました。

確かにこの状態では、町田市のHPに『蓮の名所』として写真付きで紹介している手前、ヘタをすれば詐欺と言われても致し方ありません。それに、折角株分けして下さった方や故・大賀一郎博士にも失礼です。

後で調べてみたらこの薬師池公園は、上野の不忍池や神代植物公園と並んでいろいろなページで『蓮の名所』と紹介されているのです。であるならば、それを宣伝している町田市には何とかこの大賀ハス田を蘇らせてほしいものです。

しっかりしろ!町田市!!
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