共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

オペラ《細川ガラシア》観賞記

2016年10月15日 23時15分25秒 | 音楽
今日は久しぶりにオペラを観賞しに出かけることになりました。

開演時間が16時のためゆっくりと出られるので、先ずは《Cafeあつめ木》でランチを頂くことにしました。今日はスープのセット、何とも豪華版の『トマトスープのロールキャベツ』でした。



御覧のように、大振りのロールキャベツが丸々2個も入っていて、食べ応え充分のスープです。何しろ具が大きいので通常のスープボウルでは収まりきれず、こんな大きめのお皿でのサーブとなりましたから、最早スープではなく立派なメインディッシュですハイ…。

食後のコーヒーまで頂いて充分にまったりとしてから、会場のある調布へと向かいました。

このオペラ《細川ガラシア》は、1926年に来日したサレジオ会神父ドン・ヴィンチェンツォ・チマッティによって作曲された作品です。今年が日伊国交樹立150年に当たることと、チマッティ神父が帰天されて50年に当たることを記念して上演されることとなりました。

この作品は、恐らく『日本語のリブレットで書かれた最初のオペラ』だと言われています。それまでにも田谷力三等が活躍した浅草オペラや、永井荷風脚本、菅原明朗作曲の《葛飾情話》といったオリジナル歌劇は存在していました。しかし、いわゆる本格的な形式の『オペラ』としては、史上初のフル日本語リブレット作品ということができるでしょう。

題材としては、大河ドラマ等で関ヶ原近辺を扱う際には必ず登場する肥後国細川忠興の妻の玉(珠)、後のガラシアの波乱の後半生を描いたものです。


明智光秀の三女として生を受けた玉は、16歳で肥後の細川忠興に嫁ぎます。しかし、父光秀が本能寺で主君信長を討つと謀反人の娘の謗りを受けて忠興から離縁され、丹後国味土野に幽閉されてしまいます。その後、大坂城建築等の功績により秀吉から復縁が許された忠興は玉の元に使いを出し、玉や侍女たちは大坂の玉造の屋敷に移り住みます(第1幕)。

大坂の屋敷で忠興からキリシタン大名高山右近の信仰の話を聞いた玉は感銘を受けます。しかし、そんな平穏な日々も束の間、やがて秀吉が九州討伐に出陣すると夫忠興も同行してしまいます。

頃は弥生、桜の花が咲き誇る大坂の街中で巡礼の父娘が酔っぱらいに絡まれているところを南蛮寺の神父が助けます。初めは「南無や南無…」と題目を唱えていた父娘でしたが、神父の話に心引かれて南蛮寺に導かれて行きます。

夫の留守中、玉は侍女の清原マリアに連れられて南蛮寺に入りますが、それを通りすがりの笛売りに目撃されてしまいます。折しも秀吉によってバテレン禁止令が出されたばかり。かつて忠興と共に秀吉に仕えた高山右近も棄教を迫られて拒否したため、所領を没収されて行方知れずになっていました。

清原マリアと共に屋敷からいなくなってしまった玉の行方を探す家臣に、笛売りは「笛を買ってくれたら教えてやる」と持ちかけますが、笛どころか、あわや家臣に無礼討ちにされそうになります。最終的に事の次第を家臣達に伝えますが、笛が売れなかった腹いせに「奥方がキリシタンなどと知れたら細川家もおしまい」と捨て台詞を吐いて逃げてしまいます(第2幕)。

宣教師がいないために洗礼を受けられない玉は、前もって神父の許可を得た侍女清原マリアの手によって受洗し『ガラシア(Glatia=神の御恵)』という洗礼名を授かります。

その後、戦で親を亡くした孤児達の世話を見ていたガラシアの元に、徳川家康が上杉討伐のために挙兵し、夫忠興が徳川方に着いたことを知った石田三成がガラシアを人質として大坂城に差し出すよう迫っているという報告を受けます。しかしガラシアはこれを拒否。激怒した三成は玉造の細川屋敷を取り囲み襲撃しますが、ガラシアは虜囚の辱しめを受けることを良しとせず、受洗した身の上ながらも武将の妻として、忠興に命じられた通り一人で散ることを選びます。

ガラシアは娘の多良を清原マリアに託し、多良に「これからはマリアを母と思って成人なさい」と言い聞かせます。多良や侍女達が南蛮寺の神父の手引きによって屋敷を脱したのを見届けたガラシアは屋敷に火を放って家臣に能《教経》の一節を唄わせ、自身も

『散りぬべき時知りてこそ世の中の花は花なれ人も人なれ』

の辞世を遺し、キリシタンとして自害は許されないため家老の小笠原少斉に命じて自らの胸を刃で貫かせ、37年の波乱に満ちた生涯を終えます(第3幕)。


このオペラはオーケストレーションされたバージョンもあるようですが、オリジナルは一部にフルートが入る以外はピアノ伴奏のみで書かれているということで、今回はそのオリジナル版での公演となりました。

オペラと言っても、いわゆるヴェルディやプッチーニといったイタリアオペラの巨匠の作品のような華やかさや激情のうねりといったものはありませんが、場面場面での登場人物それぞれの内面を巧みに表す音楽表現は機知に富んでいて、作曲者の高い音楽性が窺えます。特に玉からガラシアへと変わっていく中で、場面の端々にアヴェマリアやアレルヤといった聖歌が効果的に織り込まれていて、さすが聖職者が作っただけのことはあるなと感心しました。

また、第2幕で巡礼の父娘が神父の導きによって改宗する場面の音楽は感動的でしたし、第3幕でのガラシアと娘多良との別れの場面で、ガラシアが「母の顔を覚えておいで。母の最後の微笑みぞ。」と言って多良をしっかと抱き締める悲しい場面では、会場内の女性客からすすり泣きが漏れていました。そして、侍女達が去った後に歌われるガラシアの辞世『散りぬべき…』に付けられたメロディが余りに美しくて、私は思わず震えました。


今回の演出は、昨年の稲城市民オペラの演出を手掛けられた私の音楽大学の一期上の先輩によるものでした。

舞台上には漢詩の書かれた屏風が一双立て回されています。その奥に南蛮寺を思わせる角柱が4本、そして舞台中央上部にはジョットの聖母子のようなイコンが掲げられています。今回は全ての場面がこのセットの前で演じられ、必要に応じて屏風やイコンに光が当てられたり、背景のライティングを変えたりしていくという、最小限のセットで最大限の効果を見せる演出手法でした。

出演者は女性が垂髪に小袖、ガラシアは武家の奥方らしく打掛を羽織っての登場でした。男性陣は、家老や家臣は地髪に袴姿で太刀を帯き、神父は同じく地髪に修道服といった簡略な姿でした。男性陣が洋装と同じような走り方をしていたのは和装に慣れていないので仕方ないのかも知れませんが、それでも女性陣の裾捌きや袖で泣く姿はなかなか美しいものでした。

またガラシア自害の場面は、屏風の裏にガラシアと少斉が廻ることで間接的に示されていて、さすがと膝を打ちました。この時代の女性の自害は屏風や几帳、襖といった建具の陰で人目につかないようにするものであって、男性の自害のように白屏風の前で大々的に行うものではありませんでした。それなのに、ともすると《蝶々婦人》のようなポピュラーな作品でも最後に蝶々さんが切腹する演出があったりしてガッカリすることがあるのですが、そこはさすがに正統な演出が為されていて安心しました(何の心配しとるんだ…)。



チマッティ神父は生涯に900曲にものぼる作品を世に遺しました。その作品は《細川ガラシア》だけでなく声楽作品やピアノソナタ等、多岐に渡っています。近年、それらの作品の存在が見直され、楽譜や音源が発売されるようになりました。今回の公演には、チマッティ神父の直弟子という神父が来場しておられましたが、そうした生き証人がおられる間に研究が進んで、もっと多くの作品が世に出ることを楽しみにしようと思います。
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蒸気機関車D52 奇跡の復活

2016年10月14日 23時41分12秒 | 日記
今日は教室の定休日でした。それで、ちょっと面白いイベントがあることを知ったので出かけることにしました。

小田急線で新松田駅へ向かい、そこで向かいの松田駅からJR御殿場線に乗って沼津方面に2駅行った山北駅で下車し、改札を出て線路を渡った先にある山北鉄道公園で《D52奇跡の復活祭》というイベントが開催されていました。

明治5(1872)年に新橋駅を起点として開通した東海道本線は、明治22(1889)年に国府津~浜松間が開業しました。ただし、昭和9(1934)年に難工事を極めた丹那トンネルが開通して熱海~沼津間が営業運行を開始するまでは、現在の御殿場線が東海道本線でした。

D52型蒸気機関車は、有名なD51よりも馬力を増すために大型に作られ、主に貨物用として運行されていました。ただ、現御殿場線は山間部を通るためにかなりの馬力を必要としていたので、格段に馬力を誇るこのD52が客車も引いていたようです。ただ、D52は戦時中の物資不足の中での突貫工事で製造されたものが多かったため、ボイラーの爆発事故をたて続けに起こしたりしたこともあって、多くが廃車の憂き目にあってしまいました。現在、完全なかたちで残されているD52は全国で7台のみだそうです。

山北駅にはかつて鉄道車区があったため、その跡地が鉄道公園として整備され、そこにこのD52が静態保存されていました。

実は日本各地の公園や博物館に蒸気機関車が静態保存されているのには理由があります。現在でも大井川鉄道や磐越西線、真岡鐵道といった一部の路線で企画的にSLを走らせていますが、仮にその機関車に何らかの不具合が生じた場合、その静態保存されている機関車から部品を抜き取って使うためなのです。

何とも気の毒な話なのですが、幸か不幸かこのD52型は先にも書いたような理由で早々に運行が取り止められ、その後復活されることがなかったために完品で残されていました。それを、数年前に動かそうという計画が立てられ、様々な改造を経て今日の日を迎えることとなったわけです。

動かす…と言っても実際の軌道上を走らせて営業運行させるわけではなく、鉄道公園内に敷設された10m余りのレール上を前後に移動するだけでした。なので、ボイラーに石炭をくべて蒸気で動かすわけではなく、通常ならば燃料である石炭を積載する炭水車の部分に大型のコンプレッサーを2台搭載して、そこから送られてくる圧縮空気の力で機関車を動かすようになっていました。

式辞の後、汽笛一声と共にガシャガシャン!!という、とてつもなく大きな鉄の塊が動き出す音と共に機関車がゆっくりと前進すると、居合わせた観衆から

「おお~っ!」

というどよめきのような歓声が上がりました。特に小さな子供たちは蒸気機関車そのものを見るのも始めてだったかも知れませんから、ましてそれが実際に動く様を目の当たりにしたことですっかりテンションMAXになってしまい、盛んに歓声を上げていました。



現在、動態保存されているD52は全国でこの1台だけだそうです。今後も様々なシチュエーションで運行されるようですので楽しみです。
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久しぶりの梅ヶ枝餅(*^O^*)

2016年10月13日 23時17分12秒 | グルメ
今日は十三夜です。別名芋名月とも呼ばれるように秋を感じさせられる風物詩ですが、この頃は日毎吹く風も冷たくなってきて、いよいよ秋の様相が色濃くなり始めました。喜ばしいことです。

駅前のハナミズキの葉もすっかり色づいたたまプラーザの街を歩いていたら、東急百貨店の屋上看板に燦然と輝く《九州物産展》の文字を発見!

『これはもしや…』

との思いを抱きながら、いそいそと会場に足を運びました。

会場内には九州各県から様々な店が出店していて、それぞれに賑わっていました。特に震災に関連してか、熊本からのブースには大勢の方々が並んで買い物をされていました。

そんな皆さんを横目に会場の奥へと歩みを進めると…ありました!お目当ての『大宰府名物梅ヶ枝餅』です。九州物産展とあらば先ず間違いなく出店しているであろう…と当たりをつけてみましたが、予想通りでした。こちらにも御覧のように大勢のお客さんが列を作っていて、5個入りや10個入りのパックを次々と購入していました。

実演ブースの中では腕っぷしの良さそうなイケメンのお兄さんが2人がかりでせっせと餅を焼いていました。ただ、何しろ次から次へと売れてしまうのでひっきりなしに焼き続けていなければならず、アクリル越しにでも熱さの伝わってくる狭いブースの中で、一心に餅を作り続けていました。

そんなお兄さん達の力作がこちら



見た目にも懐かしいかさの家さんの梅ヶ枝餅です。私は5個入りをお願いしました。

包み紙越しに伝わる熱々な感じにホクホクしながら教室に向かい、一通り準備を済ませてから、あの汗だくのお兄さん達の奮闘に敬意を表しつゝ、お茶と一緒にゆっくりと堪能させて頂きました(´∀`)つ旦~~。

えぇ、勿論教室内できっちりと5個完食させて頂きましたが何か(¬_¬)?
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何だかスゴいものに…

2016年10月12日 19時17分01秒 | 日記
今日は何だか涼しいような、それでいてちょっと蒸すような、微妙な天候となりました。

駅のホームで電車を待っていた時にちょっと喉が乾いたので、ジュースでも買おうと思って自販機のあるところへ向かいました。何を買おうか…と思った時、ふいにこの表記が目に留まりました。

いわゆる炭酸飲料の外国語表記ですが、特に中国簡体字の『炭』の字を見てビックリしました。炭の字に石偏が付くだけで、何だか物凄いものに見えてきてしまったので…。しかも、英語表記に至っては『Carbonated drink』…確かに直訳そのままではありますが、それでも『Carbon』って書かれると、これまた何だかスゴいものに見えてきて…。

昔、一部の大人達が「コーラを飲むと骨が溶ける」と言って毛嫌いしていたことがありましたが、こんな表記を見てしまうと強ち全面否定もしにくいな…と思ってしまったのでありました。
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拙新作 《YUME》

2016年10月11日 19時40分05秒 | 音楽
先日、拙作《マカロニグラタン》の動画を載せたところ、「ところで新曲の動画は?」という問い合わせのメールを複数の方々から頂戴しました(コメント欄にではないところがいとをかし…)。ということで、今日は拙新作《YUME》の動画を載せました。《マカロニグラタン》と同じく、小田急相模原のライブハウス『T☆ROCKS』でのライブ画像です。

この《YUME》は、今年の7月にみらいあいこさんへのお誕生日プレゼント第2弾として書き下ろした作品です。前年の《マカロニグラタン》とは全く毛色の違う曲を作ろう…というところからスタートしてあれこれと試行錯誤していたのですが、彼女のオリジナル作品の中に《HANA》という作品があることがヒントになりました。

《HANA》は、平安時代に歌人として活躍し、絶世の美女としても有名になった小野小町の歌の中から、小倉百人一首に収録された

『花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に』

という有名な歌を基にして作詞作曲された作品です。ということで、今年はそれに続く小野小町インスパイア作品第2弾を作ろうと思い立ちました。

いろいろとあって迷いましたが、小町の歌の中には夢について詠んだものが多いことに気づきました。そこで今回は、古今和歌集に収録された

『うたた寝に恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき』

『思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを』

という二首を基にすることに決めました。

それからメロディは割と早く出来上がったものの、いつもの悪い癖で言葉選びに物凄く時間がかかってしまい、歌詞の全文が出来上がったのは締め切りと定めた日の一週間前でした。いつもながら自分の推敲時間の長さには辟易させられます…。

曲の特徴としては、作品の四分の三くらいは何らかのメジャーセブンスコードの連続で出来ています(つまり『ラドミ』のような明確な協和音はあまりありません)。そのメジャーセブンスコードの連続で夢うつつの浮遊感のようなものを表現できたら…と思って作ってみました。

《マカロニグラタン》同様、肝心なところで弾き間違いまくっている動画ですが、まだ人前で演奏したのが3回目だったりするので御容赦下さいませm(_ _)m。こちらもこれから演奏の機会を増やしていって、徐々に完成度を上げたいと思います。

以下、歌詞全文です。



《YUME》

うたた寝の夢に現れた 恋しゆかしい貴方の姿
呼びかけて肩に指が触れる その刹那目覚めた私

Uh…一人切なく 膝を抱えるばかり
Uh…夢でもいいから もう一度会いたくて…

思いつつ眠り落ちた夢に 恋しゆかしい貴方の面影
振り向いた腕(かいな)に身を投げる その刹那目覚めた私

Uh…一人静かに 夜明けを待つばかり
Uh…夢と知っていたら 目覚めずにいたのに…

Uh…夢と知っていたら 目覚めずにいたのに…
Uh…夢でもいいから もう一度会いたくて…

夢なんて儚いものと 知りながら僅かな望みを
託して今日も瞼を閉じる 貴方に会いたくて…
貴方の胸にこの身を任せ 全てを捧げたい
夢よ覚めないで 思いを遂げるまで…




YUME 201609TR
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あったかチャウダー

2016年10月10日 19時46分05秒 | グルメ
何でしょう…今日は一段と気温が下がりました。さしもの私ですら、今日は長袖を引っ張り出したくらいです。昨日までは半袖で過ごしていたというのに…。

今日はライブもなく、午前中にちょっとした用事があっただけなので、それを済ませてから早々に《Cafeあつめ木》に向かいました。今日はこちらでゆっくりランチです。

メニューを見たら今日の日替りスープがとっても美味しそうだったので、迷わずにお願いしました。それが『たっぷりキノコとサーモンのチャウダー』です。

エノキや椎茸、エリンギ、シメジといったキノコとサーモンがゴロリと入ったチャウダースープの上には、砕いたクラッカーとローストしたオクラがのっています。星形のオクラが見た目にも可愛らしく、味もチャウダースープならではの優しい感じで、うすら寒い中を歩いてきた身に温かさが染み渡っていく感じが心地よいスープでした。

食後のコーヒーを頂いていたら、随分とお久しぶりにお目にかかる常連さんがみえて、旧交を温めつつ話に花が咲きました。思いがけず調子に乗ってあれこれと話をしていたので、ちょっと長居し過ぎてお店には迷惑だったかも知れません。反省…\(_ _;)。
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ますます花盛り

2016年10月09日 21時58分26秒 | 
今日は朝から、かなり強い雨に見舞われました。時折バケツをひっくり返したような激しい雨が雨戸に打ちつけ、テレビの音声も聞き取り難くなったほどでした。

そんな豪雨も昼頃にはどうにか収まったあたりで洗濯物が溜まってしまっていることに気づいたので、文明の利器に委ねに出かけることにしました。そうしたら雨上がりの湿った空気の中で、先日見かけた近所のお宅の乙女桜が更に開花していました。

あの豪雨にも負けずに花を咲かせ、むしろ先日よりも更に多くの花をつけていました。しかも、写真でもお分かり頂けるかと思いますが、何と蕾すらついているのです。ということは、これからもまだまだ花が咲くわけです。

今までにもこの時期に花を着けていた乙女桜ですが、こんなに旺盛に次から次へと花を咲かせているのは見たことがありません。これは何やら示唆的な暗示なのか…と思う程です。

しかも、こんなに咲き誇っているのにもかかわらず、他の人達は殆ど気づいていないようなのです。そこそこ歩行者が行き交う場所柄なのに何だかおかしな話なのですが、皆さん余程花に興味が無いのか、それともスマホに夢中で上を見上げていないだけなのか、真相は定かではありません…。

あの大嵐の中でも花を咲かせ続けてくれたこの乙女桜、これからも密やかに、そして華やかに私の目を楽しませてくれそうです。
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初動画!拙作《マカロニグラタン》

2016年10月08日 17時53分18秒 | 音楽
今日から世間では三連休に入りました。ただ、自由業の私には係わり合いのないことでございます…。別に教室があるわけではないのですが、それはそれでいろいろとやることが山積しているわけです。そんなわけで、今日は溜まったデスクワークに勤しむ日となりました。

そんなこんなで、気づけば外はすっかり暗くなっていました。秋の日は釣瓶落としと言いますが、うっかり油断すると世間が真っ暗になっていてびっくりします。

とりあえず一息つこうということで休憩していた時、いつもサポートプレイをしているシンガソングライターみらいあいこさんが、先日小田急相模原のライブハウス『T☆ROCKS』でのライブの様子を新しい動画でアップしていたことを思い出しました。そこに、不肖私の初作詞作曲作品《マカロニグラタン》があったので転載しました。今まで文章での説明しかしていなかったため、実際に聴いた方以外には実態が伝わっていなかったと思いますが、今回ようやく実際に聴いていただけるようになりました。

この曲は昨年の7月に、みらいあいこさんのお誕生日プレゼントにするために書いたものです。それまで出来上がった曲を好き勝手にアレンジすることはしまくっていましたが、ゼロから曲を生み出すというのは初めてのことでした。ましてや作詞なんてしたこともありませんでしたから、メロディは勿論のこと、この歌詞を捻り出すのにも、ものすごく苦労しました。

最終的には、過日私があいこさんと彼女のお嬢さんと行動を共にしていた時に起きたある出来事を縦糸に、自分の幼少期の記憶を横糸にして書きました。コンセプトはNHKの『みんなのうた』みたいなテイストにしてみたつもりです。

内容は、何らかのことでお母さんと喧嘩をしてしまったちょっと意地っ張りな男の子(設定は小3くらい)が、夕食に出されたマカロニグラタンを通して、意地を張りながらも最終的には完全に陥落していくというストーリーです。以下、歌詞の全文を掲載します。



《マカロニグラタン》

喧嘩をしたママに「ごはんよ」と呼ばれて
少しだけ乱暴に椅子に座った

ふくれたままの僕の前にマカロニグラタン
まだ仲良しだった昨日の僕のリクエスト

スプーンでちょっとすくって口に運べば
優しい甘さに絡まった気持ちがほどけてく

台所のママの顔、揺れて見えるのは
マカロニグラタンの湯気でだよ、きっとそう…

「僕のことなんて何にも分かってないくせに…」
そう思いながら部屋で寝転んでいた

口もきかない僕の前にマカロニグラタン
笑顔を無くした僕へのママのメッセージ

目を閉じて心静かに味わえば
ちょうどいい塩味に固まった心が溶けていく

台所のママの顔、揺れて見えるのは
マカロニグラタンの湯気でだよ、きっとそう…

誰にも打ち明けずに独り沈む時にも
固く閉ざした心の鍵をそっと開けてくれる…

台所のママの顔、揺れて見えたのは
あつあつグラタンの湯気でだよ、きっとそう…

ママはいつも僕のこと、見ていてくれてる
今日も明日も明後日も、その先も…

「おやすみ」言う時に「ごめんね」と
ママの顔ちゃんと見て伝えよう

言えるかな…?

言わなくちゃ…



自分で作った曲なのに、かなりいろんな箇所で弾き間違いを起こしておりますが、概要は掴んで頂けるのではないかと思いますので、お時間と興味があれば動画も御覧頂ければ幸いです。今後もさまざまな場所で披露しつつ、より完成度の高いものが撮れたら随時アップするようにしますので、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

マカロニグラタン 201609TR
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秋色生ケーキ(間違い探し付き)

2016年10月07日 20時06分40秒 | グルメ
今日は昨日とうって代わって、過ごしやすい陽気となりました。やはり秋はこうでなければいけません。

今日も出勤前に《Cafeあつめ木》にお邪魔しました。10月に入っていろいろとメニューが代わったのでどうしようかと迷いましたが、今日はケーキを頂くことにしました。

10月の生ケーキは『洋なし』です。洋なしのコンポートがケーキの上にも中にもあって、洋なしの風味と食感が存分に楽しめます。外周や上部には削りチョコがあしらわれているのですが、そのチョコがなかなかのアクセントになっていて味わい深いケーキです。秋になると、こうしたフルーツを使ったケーキが美味しくなるので嬉しくなります。

ところで、当初載せようとしていたのは下の写真でしたが、直前になって替えました。



さて問題です。上の写真と何処が違うでしょうか?(ちょっとした角度の違いは含めません)



チッチッチッ…(´・ω`・)?



…分かりましたか?



正解は

『下の写真にはコーヒーカップのソーサーの上にスプーンがない』

でした。

当初はそのまま使うつもりだったのですが、スタッフさんがカウンター越しに

「スプーンなくてもいいですか?」

と聞いてくれたので

「それもそうだね。」

ということで、早速その案を採用させて頂いた…というわけでした。

何気ないことですが、他者からの目線というものはいつも興味深いものだと、改めて思ったのでありました。
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サクラサク…゚+。:.゚(*゚Д゚*)゚.:。+゚!!

2016年10月06日 23時00分30秒 | 
折角気温が落ち着きをみせるかと思ったのも束の間、今日はまた日中は真夏日となりました。暦は10月なのに、道行く人達が未だにTシャツやノースリーブだったりすると、一体今が何の季節なのか分からなくなりそうです。

そんな中、近所のお宅の庭先にはこんな花が咲きました。目を疑うような光景ですが、正真正銘桜の花です。と言ってもソメイヨシノではなく、乙女桜だと思われます。

この乙女桜は春にも勿論花を咲かせるのですが、実はポツポツとですが、ほぼ1年を通して花を咲かせ続けております。特に秋のころになると春に次ぐくらいに花を咲かせるのですが、今日気づいた時には御覧のように、かなりの数の花がほぼ満開状態で咲いていました。秋にこんなに花を着けたのは久しぶりです。

思いがけなく季節外れの満開の桜に出会えて、何だかいいことがありそうな暖かい気持ちになれたのでした。
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ドイツのリラックマ(●(人)●)?! そして新作登場(●(A)●;)!!

2016年10月05日 21時35分38秒 | 日記
今日は用事があって、午前中から都内に出でいました。

昨日よりは格段に気温が下がることになった…のですが、湿度が高過ぎてそんなことを全く実感できない状況でした。温帯低気圧に変わったとは言いながら台風が絡んだフェーン現象の凄まじさというものを、まざまざと体感させられたのでありました。

用事を済ませてから、そのまま東海道線に乗るために東京駅まで足を伸ばしました。ただ、移動するにはあまりにも早過ぎたので、八重洲口側にある《東京駅一番街》に行ってみることにしました。思えば、これがいけなかったのです…。

《東京駅一番街》には各テレビ局のアンテナショップや、ミッフィーやスヌーピーといった人気キャラクターショップをはじめとした様々な店が軒を連ねています。その中で私はリラックマストアに立ち寄ってみました。

様々なリラックマ達が居並ぶ中で一際異彩を放っていたのが、このリラックマぬいぐるみでした。これはテディベアメーカーとして有名なドイツのシュタイフ社が作ったテディベア的リラックマです。さしものだららんキャラのリラックマも、ドイツの老舗メーカーが作るとこんなに凛々しくなってしまうようです。

因みに天下のシュタイフ社製だけあって、お値段は一体\37,800でございます(○(A)○;)! なお、ここにはありませんでしたがコリラックマのテディベアもあるそうで、お値段は同額だそうです。スゴいですね…(ー(A)ー;)。

そんな高級リラックマを背にして店内に入ったら、反対側の入り口がこんなことになっていたのです。



なんと、リラックマの新作ダルマシリーズの大小ぬいぐるみが山積みになっているではありませんか!下の方に置いてある一抱えもあるような大きさから、上のディスプレイ棚に置いてあるぶら下げ式のものまで、リラックマ・コリラックマ・キイロイトリがまるまるダルマさんになっているのです。

『うわ、エラいもの見ちゃった!今月はいろいろと物要りだから、あんまり散財できないのに…(´・ω`・)』

と思いつゝ、



最終的にはリラックマダルマをGETしていたのでありました。ま、縁起物ということで…。
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老舗の鉄火丼

2016年10月04日 22時33分22秒 | グルメ
今日はまた、台風絡みのフェーン現象でやたらと暑い一日となりました。10月だというのに、最高気温が32℃ってどういうことなのでしょう…(;´д`)。

こうなると急激に食欲が減退してくるもので、冷たいものばかり摂りがちになってしまいます。しかし、せめて活動中であるランチくらいはキチンと食べようと思い、本厚木の駅ビルの中をあちこち冷やかしてみました。そうしたら、ミロードEASTの中にある『御さしみ家ぼたん』という旭鮨総本店の系列店の店頭に美味しそうなポスターが貼ってあったので、今日はここでランチを頂くことにしました。

今日のランチは《とろ鉄火丼》です。御覧の通り、丼の表面を埋め尽くす鮪の赤身と大トロはなかなかの迫力です。ご飯がアツアツだったのが気になりましたが、これだけのボリュームの丼がお味噌汁とお新香が付いて\900で頂けるなら十分です。

しっかりとご飯を頂いて、午後からの用事もしっかりとこなすことが出来ました。明日は今日より気温が大幅に下がるらしいですが、果たしてどうなりますやら…。
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芳しき秋の香り

2016年10月03日 21時09分45秒 | 
秋です。いくら季節外れに暑かろうと、最高気温がおかしなことになっていようと、誰が何と言おうと、秋です(わかったよ…)。

この頃は玄関を出た途端、何処からともなく漂う金木犀の香りを感じます。小田原の教室近くのお宅にも大きな金木犀の木があって、甘く芳しい香りをたちこめさせていました。

この花は枝に着いている時も可愛らしいのですが、散り落ちて地面がオレンジ色に染まる様もなかなか美しいものです。暮色の早まるこの秋空の時期に相応しい花のひとつです。
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経験と感動がたどり着いたひとつの境地~新田五月ガラス展

2016年10月02日 17時08分28秒 | 日記
今日は午後からいいお天気に恵まれました。気温的にはちょっと暑いくらいでしたが、それでも吹く風の中に何処と無く秋を感じることが出来ます。

久しぶりに完全オフだったので、今日はこの時間を活かすべく小田急江の島線の長後駅まで出かけました。この近くのスペース行樹というギャラリーで、現在《新田五月ガラス展‐曙光(しょこう)‐》が開催中です。

淡路島出身の彼女の最初の作品を観たのが2006年、それから彼女が様々な経験を重ねていった中で、徐々にそれが作品に反映されていく様子を今までにも具に拝見して来ました。そんな中でも、今回は彼女なりの一つの到達点に達したような作品が多く見受けられました。

あくまでも個人的意見ですが、今回の展示会で感じたのが、紫の表現の美しさです。



ちょっと分かりにくいかも知れませんが、今回の展示会の作品群の中でも、紫色の作品が今まで以上に多く見受けられたのですが、その紫の深味と鮮やかさが素晴らしいのです。

今までの彼女の作品はピンクやオレンジといった暖色系のものと、対称的にブルーやヴィリジアングリーンのような濃い目の寒色系にハッキリと分かれていた感がありました。そんな中での今回の紫の表現は、透明感のある紫や乳白色の中から透ける紫、艶めく紫から深い紫と多彩で、個人的に突出して見えました。

そして、そんな紫の作品を差し置いて恐らく今回の最高傑作が



まるで澄みきった秋の青空を切り取ってしまったかのようなこの深鉢です。

目の覚めるようなスカイブルーの地に、白玉団子のような柔らかみを湛えた雲が浮かんでいます。雲の縁には作為的に穴が空いていて、それが作品に軽さを演出しています(また、実際に手に持った感じも、この穴の効果なのか見た目以上に軽い感じがしました)。

ギャラリーに窓がないので、照明の中で写真に写すとこんな感じですが、オーナーさんの許可を頂戴してギャラリーの外廊下に持ち出して自然光で見てみると、ガラスという透明感のある素材だからこそ可能な独特の鮮やかさを放ちます。表面は平滑ではなく細かな凹凸があるのですが、その表面が丁寧に磨かれているので当たった光がキラキラと煌めいて、そこに浮かぶ可愛らしい雲が絶妙なアクセントになっています。

因みにこの作品は、私の見ている目の前で買い手がつきました。購入者もほぼ一目惚れだったようでしたか、この作品がどのように飾られるのか見てみたい気もしました。

この展示会は今月9日まで、長後駅近くのギャラリー、スペース行樹で開催されています。興味のある方は、一度足を運んでみて下さい(月曜休廊、11:00~19:00)。
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アットホームライブ

2016年10月01日 23時15分26秒 | 音楽
今日は久々に小田急相模原のライブハウス《T☆ROCKS》に来ました。今日はここで、愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんを含めた何組かでのライブが開催されました。

私がちょっと遅れてしまうこともあって、みらいあいこさんの出番は一番最後でした。構成としては、前半は彼女一人がギター弾き語りを披露し、後半から私が登場してピアノサポートをするかたちになりました。

最大の目的は、拙作《マカロニグラタン》と《YUME》の動画を撮ることでした。先日のアミューあつぎ前路上ライブでも動画撮影はしているのですが、そこはやはり路上ということもあってかなりな雑音付きになってしまっていましたから、例えばYouTube上にアップするには不向きだったのです。それならば、ちゃんとした環境の下で録画したものの方が相応しいだろう…ということで、今日の収録となりました。

自分で作って散々弾いているはずなのにもかかわらず、今回もやはり何ヵ所か伴奏に失敗したところがありました(゜o゜(☆○=(-_- )゙が、全体的にはそれなりに撮れたので、いずれの御時にか何処かにアップされるかと思います。

ところで、今回のライブでは終了後に会場内の皆さんから拙作に対して、かなりな反応を頂戴することができました。《マカロニグラタン》に関しては、テーマが母子喧嘩なためか聞く方それぞれに幼少期の記憶とリンクする部分があったようでしたし、《YUME》に関しては《マカロニグラタン》とは270°くらい違った文学的なテイストになった部分を好意的に受け止めて頂けたようでした。作り手としては、こんなに嬉しい反応はありません。有り難いことです。

これから先も折に触れていろいろな場所で拙作を含めたパフォーマンスさせて頂く機会があると思いますが、皆さんに喜んで頂けるように精進致します。
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