南に向いた斜面の杉林の林縁に白い花が咲いているのが見えた。
手間に広がる田んぼの残雪はまだ1mを超えている。
その雪の上を渡って近づいてみると キクザキイチゲ だった。
純白の花は 少し西に傾きかけた太陽を惜しんでいるように見えた。
咲き急ぎ過ぎたのか 訪花昆虫の姿は見えない。
宿題も無い春休みで時間を持て余している小学生の孫たちを連れて六万騎山を訪ねてきた。
少し早すぎるかと思った カタクリ はちょうど見ごろだった。
城跡の平坦部はまだ蕾が顔を出し始めたばかりだったが遊歩道沿いは全線花盛り。
登り口付近に多い コシノコバイモ は登ってくる人たちを見下ろすように。