東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

何をか想う、ナンバンギセル

2016-08-25 | 季節の花
  ナンバンギセルという面白い名前の花が咲いています。
  ススキの根元に寄生して花だけ咲かせるので
  なかなか人目につかないけど
  私にとっては夏の終わりを感じさせる花です。


  

     ナンバンギセル(南蛮煙管) ハマウツボ科ナンバンギセル属

     花の形が、南蛮人の使っていたパイプの形に似ているところから、南蛮の煙管。
     なんともユニークな形だ。




  

     上の写真のように花は開くけど、ほとんどはこんな状態でしか見られない。




  

     おちょぼ口がかわいい。
     地上に出るのは花柄だけ、茎は小さく隠れていて葉は退化して無い。




                   

                   イネ科の単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)の根に寄生する。
                   葉緑体を持たないため寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育するので
                   寄主の生長は阻害され、死に至ることもある。




  

     こんな花を見つけました、
     花弁の先端部分のみが赤紫色を帯びる口紅咲きというらしいです。

     ナンバンギセルはアジアの温帯地方が原産、
     日本では北海道から沖縄にかけて分布している。

     花言葉は「物思い」。


     万葉集にも「尾花」(ススキ)と一緒に「思い草」の名で登場していますね、
     和歌の上で『思い草』は『忍ぶ恋』を表す植物として使われています。

     「道のへの 尾花が下の思ひ草 今更さらに何をか思はむ」  万葉集
                                                                    8月21日 向島百花園
              

コメント (4)
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