東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

日本橋は金魚まつり

2016-08-26 | 散歩
  日本橋散歩は先月無かったので二か月ぶりです。
  当日の朝まで雨マークというお天気で
  なんとなくやる気が起きず準備や下調べもなし。
  行けば行ったでその気になるんだけどね。^^;


  

     数日前に日本橋のタウン紙が手に入った、「日本橋ごよみ」。
     COREDO室町とCOREDO日本橋を中心に
     「金魚スィーツと涼あそび」をやってるらしい。
     ま、朝っぱらだったので人影もまばらだったけど。




  

     ここはCOREDO室町1,2、
     大きな提灯と小さな提灯が並んで夜だったらきれいだろうね。




  

     中央通りの裏道をまっすぐに、
     下町の通りみたいに朝顔なんかが並ぶ。
     今年はこんな風景をあまり見なかった、日本橋で見るなんて。




  

     そのまま新橋方向へ歩いて、はんぺんとかまぼこの「神茂(かんも)」。
     この前行ったら工事中だったけどきれいになっていた。
     この前テレビで、録画だけど「新日本紀行・日本橋」で、ここの仕事場を見た、
     「へぇ~、ここであんなことやっていたのかぁ」。




  

     仕事場はここの地下にあってこんな様子、
     サメの肉からはんぺんを作っている。
     関東大震災の前まではすぐそこに日本橋魚市場があった、
     当時は地の利を得てのことだろうけど、
     未だに日本橋でサメからはんぺんを作っているんだね。




  

     中央通りに戻って「菓子日本橋屋」さんでこんなゼリーが、
     涼しそうで美味しそうだけど食べるにはちょっと勇気がいるかな?。


     ここでちょっと会社へ行ってきます。、
     まだ先の月末までのハンコを押した出勤簿と日報を持ってね。
     今日の交通費を現金で支給してくれる、
     なので私の日本橋散歩は会社の交通費で賄う!。




  

     「きょうは多忙が忙しいからすぐ帰るね」と5分位で脱出。

     会社の前にある常盤小学校、
     いつもは網をかけた門が閉まっていて撮れないけど今日は何かあるみたい。
     1873年(明治6年)3月 、 幼童学所と称しとして本町一丁目13番地にて創立。
     アーチの窓が時代を感じさせるね、
     同じテレビで見たけど地下には防空壕があった。




  

     常盤小学校の裏に当たる場所に「白旗稲荷」。
     数坪くらいの飲食店が乱雑に入り乱れる路地が数本並んでいる、
     場末のような一種独特な佇まいの中をかき分けて?やっと見つけた、
     見つからないので有名らしい。




  

     このごろ妙に源氏の白旗に縁がある、
     行くところ全てにこの白旗がついて回る。

     「源義家奥州下向の途次社頭に白旗を掲げた」と伝えられる、
     日本橋は街道の始まり、義家たちもやはりここを通ったのだろうか。

     奥州街道、岩槻街道などを通って奥州へ
     どこかで鎌倉街道と繋がっているのだろうね。


     このあと小伝馬町へ戻って今度は江戸の時代へ
     まるでタイムマシンへ乗ってるみたいで面白い。
                                                               8月24日 日本橋散歩
         

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何をか想う、ナンバンギセル

2016-08-25 | 季節の花
  ナンバンギセルという面白い名前の花が咲いています。
  ススキの根元に寄生して花だけ咲かせるので
  なかなか人目につかないけど
  私にとっては夏の終わりを感じさせる花です。


  

     ナンバンギセル(南蛮煙管) ハマウツボ科ナンバンギセル属

     花の形が、南蛮人の使っていたパイプの形に似ているところから、南蛮の煙管。
     なんともユニークな形だ。




  

     上の写真のように花は開くけど、ほとんどはこんな状態でしか見られない。




  

     おちょぼ口がかわいい。
     地上に出るのは花柄だけ、茎は小さく隠れていて葉は退化して無い。




                   

                   イネ科の単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)の根に寄生する。
                   葉緑体を持たないため寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育するので
                   寄主の生長は阻害され、死に至ることもある。




  

     こんな花を見つけました、
     花弁の先端部分のみが赤紫色を帯びる口紅咲きというらしいです。

     ナンバンギセルはアジアの温帯地方が原産、
     日本では北海道から沖縄にかけて分布している。

     花言葉は「物思い」。


     万葉集にも「尾花」(ススキ)と一緒に「思い草」の名で登場していますね、
     和歌の上で『思い草』は『忍ぶ恋』を表す植物として使われています。

     「道のへの 尾花が下の思ひ草 今更さらに何をか思はむ」  万葉集
                                                                    8月21日 向島百花園
              

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るり色が美しいトウテイラン

2016-08-24 | 季節の花
  中国の美しい湖、洞庭湖
  その美しい水の色に似ているとこの名がつきました。
  ランと名がついてるけど蘭の仲間ではなく藍(青い)からきているようです。


  

     トウテイラン(洞庭藍) ゴマノハグサ科ルリトラノオ属

     瑠璃色の花の色を中国の洞庭湖の美しい水の色にたとえたものと言われていますが
     花がきれいなため園芸採集や土地開発によって減少しており、絶滅が心配されています。




  

     江戸時代にはすでに園芸植物として栽培されていたようで
     そのころにつけられた名だと言われています。




  

     葉が細かい毛で覆われていて、銀色のビロードのような美しい葉を持っています。
     草全体に白色の綿毛が密生しているため、銀色というか白味を帯びて見える。

     日本の固有種。茎はにょきにょきと直立しています。

     今も 隠岐の島などの海岸に自生していますが
     その他にも中国地方の日本海側の海岸部に自生しています。
     このきれいな花を絶やすことなく守り続けていきたいですね。  
                                                                     8月6日 向島百花園
              


  

     ネットで見つけました、中国の洞庭湖
     さすが名にし負う湖、きれいですね。

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水草の花、オオカナダモ

2016-08-23 | 季節の花
  ハスの花が終わった水鉢に白い小さな花が咲いています、
  オオカナダモ、藻の仲間というか藻そのもの。
  水が流れているところだったら流れに流されてきれいだろうけど
  残念ながら鉢の中ではただ咲いてるだけでした。


  

     オオカナダモ(大カナダ藻) トチカガミ科オオカナダモ属

     南アメリカの温暖な地域原産で、生物の実験材料として日本に持ち込まれたものが大繁殖した。
     細胞などの研究に最適とか、中学校くらいから勉強できるらしい。




  

     ふわふわのしわしわの薄~い花びら。




  

     いわゆる金魚藻のひとつで「アナカリス」の名で売られている。
     安価で入手しやすく、切れ端があればどんどん増え悪環境でも成長する、、、

     と言うことは、、、
     環境省指定の「要注意外来生物」となっているほか
     日本生態学会による「日本の侵略的外来種ワースト100」にも入っています。

     本州、九州、四国に帰化していて、北海道と関東を除く全国で幅広く見られる
     というか冬、凍らない程度の川なら生育できるらしいけどね。

     雌雄異株だけど日本では雄株のみが生育しているとか、
     でも雄株が無いのにどうして増えるのかなぁ。

     6月の終わりに、オーストラリアの水族館で“処女懐胎”を確認、
     メスだけを飼っていたサメの水槽で子供のサメが生まれていた。
     「まわりにオスがまったくいない水族館のように、進化の瀬戸際に
     追い込まれたときに起こる現象だと考えられます」とは専門家の言葉。

     生き物の世界にはいろいろなことがありますねぇ。
                                                                    8月13日 向島百花園
              

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蝉なくや 六月村の炎天寺   一茶

2016-08-22 | 散歩
  江戸に住んでいた一茶は度々炎天寺を訪れていたようです、
  タイトルの句はここで詠んだとか。
  隣りには源頼義ゆかりの八幡神社があり
  古奥州街道の昔を偲ばせます。


  

     増田橋から一番左の路へ入って信号を2つ過ぎ
     右に熱帯魚屋さんを見たらその奥に炎天寺。

     1056年、炎天続きの旧暦の6月、奥州征伐の途中源頼義・義家父子は
     この地で野武士と戦い苦戦、京の八幡宮に祈念し辛くも勝利した。
     義家は八幡宮を建立、村の名を六月(ろくがつ)、寺の名を炎天下の勝利にちなんで
     炎天寺とした、形ばかりの垣根を挟んで八幡宮と炎天寺は並んでいる。




  

     蝉なくや 六月村の炎天寺

     小林一茶は千住に住んでいた俳人・建部巣兆、
     竹ノ塚の作家・竹翁東子などと炎天寺のあたりをよく歩き、
     いくつかの名句を残している。




  

     一茶の命日、11月19日の前後に「一茶まつり」が開かれる。
     名物の「奉納蛙相撲」や全国小中学生俳句大会の表彰式など
     イベントもたくさん、各地から大勢の俳句ファンが集まる。




  

     やせ蛙 まけるな一茶 是にあり

     痩せた弱そうな蛙を見て、
     「負けるな!頑張れ痩せ蛙!私(一茶)がついているぞ!」


     蛙が、繁殖期にメスをめぐってケンカしている、
     痩せたひ弱なオス蛙は戦いに負けてメスをゲットできない。

     50過ぎまで結婚できなかった自分と重ねあわせてしまったのか
     痩せた蛙にむかって「頑張れ~」と、一茶が応援している。
     こんな解釈もあるようです。




  

     よくいらっしゃいました、ごゆっくりどうぞ。




  

     地続きの八幡神社

     この辺りは古奥州街道と言われる道路がすでに完成していたと思われる、
     先日行った王子の金剛寺、この八幡神社、さらに後日行く予定の
     白旗遺跡公園などなど道沿いに源頼義・義家父子の足跡がいろいろ残っている。




  

     旗掛の松

     源頼義・義家父子はこの地で山賊と戦って勝利を治めたが
     その際松の大木に源氏の白旗を立て掛けて戦った。
     その松が植え継がれて残っている。(伝)




  

     炎天寺と八幡神社はこのように隣り合っている、
     入り口付近こそ塀があるが奥は全くの地続きで自由に行き来できる。
     八幡神社の入口には旗掛の松。




  

     炎天寺から少し戻った道筋に立派な家と碑、
     家は一般の民家みたいだけど歴史がありそう。

     古奥州街道は旧日光街道の一本西側を走っている、
     旧日光街道が整備されたので寂びれたのだろうか。

     このまま奥へ進めば白旗塚古墳、
     古墳時代初頭の6世紀前半頃の古墳群があり
     源義家が奥州征伐時にこの地で白旗をなびかせて戦ったとの逸話から、
     白旗塚と呼ばれるようになった。

     ちょっと戻ればかつての海岸線があったという島根鷲神社がある、
     海岸線付近で古代人たちが暮らし、
     さらに海が後退したあと村は広がり道が出来
     平安・鎌倉時代の人たちが往来していた。

     私たちが何気なく暮らしているこの地も
     歩いてみれば壮大なロマンがあった。
     江戸時代もいいけどさらにその前の人々の営み、
     血沸き肉躍る数々のロマンに浸った一日でした。
                                                  8月8日 旧日光街道から古奥州街道を歩く
         


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