GBは1947年に日本で開発されましたから私が小中高大の頃は普及段階だったと思います。しかし、私はまったく知りませんでした。社会人になって車で地方にドライブに行くと、広場におおぜいの老人が集まってGBをやっているのをよく見ました。メディアもよくGBを取り上げるようになりました。
私はゲートを通して遊ぶまさに老人向けの単純なスポーツとすっかり誤解して、それ以上、知ろうとしませんでした。
私が住んでいる都市部の町でも老人会が誕生するとすぐGB部も誕生し、30年以上も近くの公園広場でGBをやっていたそうです。しかし、土日はGBをやっていなかったので仕事人間だった私は週日は早朝家を出、真夜中帰って来る生活で町のGB部の活動をまったく知りませんでした。私の周りにはGBについて話す人が一人もいませんでした。
退社して最初の10年間は、町のボランティア活動に関心なく、東京や横浜の大学の海外留学生の世話をするボランティア活動をやっていたので町のGB部について知る機会がありませんでした。
69歳で初めて町のボランティア活動に関心を持ち、防災分野で活動を始めました。次第に分野が広がり、公園ボランティア活動を始めるに及んで72歳ごろ初めて公園広場でGBが行われていることを知りました。
最初は偏見をもって見ていたのですが、やがて自分が思っていたような単純なスポーツではないことに気付きました。見てても何をやっているのかわかりませんでした。ここで初めてやってみたいとの思いが生じました。
73歳で迷わず老人会に入り、老人会運営のGB部に入りました。やってみると打撃もむずかしいし、さらに作戦があることがわかり、非常にむずかしいと思いました。
GBを誤解していたという反省もあり、知りたい、上手になりたいという思いが深まり、一生懸命練習をするようになりました。
町のGB部での練習だけでは上達に限界があると思い、区GB連合の教室に参加し、4年通いました。まもなくGBを始めて10年になりますが、まだ未熟との感じがし、改善したいとの思いが募ります。
しかしもう82歳です。GBを知るのが遅かった、若い頃、GBの面白さを知ったらよかったのにと自分の鈍感を嘆いています。
GBは老人のスポーツではありません。老人でもできるスポーツです。多くの若い人がこのことを知って偏見を捨てGBに挑戦してみてください。