Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

59才の就活

2020年02月24日 | ノンジャンル
先月末,こんなイベントに参加して来た


会場は日本橋,久々に東京の地下鉄に乗った!
(台北のなら年間10日以上使ってるけどね)be

 昨年末,日本語教育能力検定試験に受かったが,果たして日本語教師の求人ってあるんだろうか?

 退職後できれば台湾で,あるいはタイ・ベトナム辺りで働きたいと思っているSunQだが,
実現できるのか,疑問に思いネット上で情報を探したところ,この説明会のことを知り,早速参加してみることにした。

 残念ながら,海外の学校の求人は一二件しかなく,しかも年齢や日本語教師としての経歴が無いことなどが引っ掛かり,応募要件を満たさないとの事である。

 それではと,国内の学校の求人を見ると,確かに求人数はかなりあるが,どこも最初は非常勤の時間講師からスタートで,いきなり講師として正規採用は厳しい感じ…hekomi

 しかも,給与や厚生面の待遇は決して良くはない。公立学校で再任用される方がよっぽどマシである。世の中キビシーhi

でも一度だけの人生,このまま惰性で同じことを続けるのではなく,別の道を歩いてみたい!


 そこで,自分のキャリアや能力を活かす道をもう一度検討し,また新しいチャレンジを始めてみることにした。それが…



メディカル翻訳である


語学の達者な人材が増え,自動翻訳のアプリやソフトがどんどん進歩している昨今であるが,医療や薬学の世界では,まだまだ人の手による翻訳が必要とされているのだそうな。
SunQは,大学院で生物学を専攻していて,その後通信制大学で英文科を卒業している。すぐにプロになるのは流石に無理だが,然るべく訓練を行えば,この世界でもやっていけるのではないか?

というわけで,昨年度の日本語教師講座に引き続き,メディカル翻訳の通信講座を受講することにした。

最初の提出課題は200点満点中156点horori プロレベルは180点以上必要だから,
まだまだ力が足りないようだ。

でも努力を続ければ,いつか必ず目標レベルに行けるはず。そう信じてこれからもがんばりま~す


令和元年を振り返る

2019年12月27日 | ノンジャンル
 今日は御用納め,もうすぐ一年が終わろうとしている。

 「一年あっという間!」という人も多いと思うが,SunQにとっては中身の詰まった長い一年だった気がする

 今週、その証ともなる通知が届いた

十月末に受験した日本語教育能力検定の合格通知である



 今年は,この試験に受かろうと決意するところから始まった。
 1月,ユーキャンの通信講座を申し込んで、学習開始。日本語について学ぶのは初めてだったので,戸惑うことも多かったが,英語や中国語を学んだ経験が大きく役立ったような気がする。

外国語教育法の変遷について学習した時の書きなぐり(理解が大変だった)


 2月,高体連の指導者表彰を受けたが,現任校での指導に限界を感じ,卓球部顧問を辞めることを考え始める。
 学習の方は,中国語を話せる証明を得ようと,中国語検定三級の試験に申し込む。

 3月,第一学習社から探求学習教材の執筆を依頼され引き受ける。締め切りまで3週間くらいしかなく,中検の試験とも重なりかなり大変だったhekomi

 4月,新年度スタート。卓球部は辞め,科学部に専念。原稿執筆は,昨年度SGH課題研究指導がうまくいかなかった無念さを晴らすべく,気合を入れて取り組んだ。
 いきなりの2学年担任は,マイペースでのんびり始める。中検は高得点で合格まずは今年の第一目標クリアpeace
 
 5月,中検&原稿執筆が終わり,いよいよ日本語教育の勉強に力を入れ始める。通信講座での学習は,以前英語の勉強で行ったことがあるので,スムーズに溶け込めたwink

 6・7月,学校は文化祭に向けて動いているが,今回は途中からの担任なので様子を静観。こんなにクラスに関与しないのは初任の時以来bikkuri
 一方,退職後は海外で生活したいと考え,海外協力隊や海外日本人学校教員の応募を検討。日本人学校教員に出願するが,あえなく書類選考で落とされ憮然とするnose6

 8月,部活の合間を使って台湾10日間の旅決行!

Lさんとの二人旅は楽しかった~


 9月,台風で何日も停電 近所の家々では屋根が壊れ大変だった

家の脇の畑,田んぼではないのに雨水でいっぱい

 そして修学旅行の準備。5月にわざわざ現地に行って打ち合わせしたのに,交流校の担当の先生が変わってしまって,また一から打ち合わせのやり直し…hi

 10月,それでもなんとか準備を整え,修学旅行実施!


昨年度より随所改善したつもり,みんな楽しかったでしょ?

 帰ってきて数日後に日本語教育能力検定試験だったので,これもけっこう厳しかったhanatare

 11月,第一学習社の教材完成!これで今年の目標その2達成

 そして科学部化学班は,高文連の科学研究発表会に参加。結成1年で,2月・9月・11月と3回も外部で発表を行い,よく頑張った。1年生も女2男2となり,和やかに活動できている。
 

壇上での発表は,さすがに9月のポスター発表より緊張した様子


 そして12月,台湾の日本語学校教員に応募してみたが,これも×。1年早期退職する計画は頓挫horori
 それでも,冒頭に掲げた通り,資格は無事に得ることができた。

 この資格を得ることが,今年3つ目にして最大の目標だったので,素直に喜ぼうと思う
 書店にいけば数多の参考書が並べられ,ネット上では高額な講座がいくつも宣伝されている中,いちばん安価なユーキャンの教材だけで大丈夫か?不安になるときもあったが,今までの人生で受けてきた検定試験の経験を信じた。
 
確かにユーキャンの教材は出題範囲全てを網羅しているわけではない。でも合格点は70点なのだから,完璧を狙う必要は無い。100%の知識を65%の精度で身に着けるより,70%の知識を100%の精度で身に着ける方が合格に近いはず…
 
はたせるかな,読みは正しかった!good

というわけで,中身のぎっしりつまった令和元年の年末を満足感をもって迎えている。
来年はいよいよ大台,千葉県高校教員として最後の年度を迎えることとなる(海外脱出の目標をぜひ達成したいので…)。今年以上に充実の年にしたいものだ。
 学級日誌の読者のみなさんも,どうか良いお年をkirakira2hinode


旧友再会!

2019年11月16日 | ノンジャンル
 快晴の山下公園で海風に吹かれてるnikoチョー気持ち良いheart



今日は昔の友人に会いにここまで来た。なんと36年ぶりhi

彼とは予備校で知り合った。同じ国立理系クラスで生物選択。特別仲が良かった訳ではないが,なんとなく互いに生物科志望と分かり,週に一度の生物の授業の場で,二言三言言葉を交わすようになった。

 元々志望校は違っていたこともあり,大学は別々で,私は東京,彼は金沢。それでもたまに連絡を取り合い,年に一度くらい会って情報交換をしていたが,私が大学院修士課程修了で研究職をあきらめ,教員になってしまってからは,疎遠になり,二十年以上音信普通だったhorori

連絡が再開したのは,数年前。Face Book を使うようになってしばらくしてから,ふと彼のことを思い出して検索してみたらヒット。友達申請して,連絡が取れるようになった。

 けれども彼の仕事は福岡の大学の教員,千葉とは遠く離れ,なかなか会う機会も無く年か経っていた。

 今朝何気なくFBを開いたら,今書いたばかりの彼の書き込みが目に入った。今横浜だが,予定が変わって時間が空いた。さて今日何しようか?もてあましている様子。

 これって,再会のチャンスじゃね? 早速FBのメッセンジャー機能を使って電話してみる。最近できたこの機能はスゴイ!LINEと同じく無料で,しかもLINEと違って端末を選ばず電話を使うことができる。

 36年ぶりの会話… 懐かしい! 車飛ばせば2時間かからないから,と11時半に会おうと約束し,9時半過ぎに横芝発。

 道は空いてて(湾岸は混んでたので,アクアライン経由be),海上に富士山も見えて快適なドライブ。そして時間通りに中華街で彼と再会

 食事しながら,近況を話し合う。と言っても,お互い,就活・結婚・子育てしてた期間のことは,全然知らないので,へえ~と感心するようなことばかり

 それでも,互いの距離感は昔のまま(青雲の志を持っていた若者感覚?)楽しく数時間を過ごし,最後は羽田まで送り届け,近いうちの再会を誓って別れた。


立ち寄った雑貨屋でパワーストーンのブレスレットを買った


この先,これ見ると今日のこと思い出すだろな


 もしFBが無かったら,きっと今日彼と会うことはできなかっただろうな~

 私たちが若者だった時代には無かった利器を使い,若者だった時代の友人に会う…

 文明の発達が,素直に有難いと思う。


探求学習の教材完成!

2019年11月03日 | ノンジャンル
日本語教育能力検定試験の自己採点を終えて,ホッとした気分で出勤した火曜日,
もうひとつ別の喜びの報が届いていた。

 春先に苦労してまとめた原稿が掲載されている課題研究のワークブックがついに完成したのである。


第一学習社刊 「これからはじめる探求学習」

今年度入学の高校1年生から学習指導要領が改訂され,これまで「総合的な学習の時間」として実施されてきた科目が「総合的な探究の時間」に変更された。
 この教材はその動きに対応して企画編集されたもので,未だ特別な指導プログラムやノウハウを持っていない学校で,普通の高校生に対して指導を行うことが容易にできるように作られている。


これが目次,4部構成になっている


第1章は講義編。探求学習のための情報収集の仕方やまとめ方が,マンガイラスト入りで分かり易く解説されている。

 sunQが執筆した第2章は練習編。第1章で学んだ様々な情報収集方法とまとめ方を実際に練習問題に取り組みながら身に着けていく。昨年度SGHの課題研究を担当して感じた憤りをモチベーションに,頑張って書き上げた。どのような練習過程を積めば,生徒たちが自力で探求学習に取り組む力が養えるか?自問自答しながらいろいろ文献を探し,推敲を重ね,納得いくものができたと思う。

 一番力を入れたのは,ネットで論文検索サイトから論文を調べるノウハウを伝えること。
SNSなど高校生にとって身近なテーマを練習問題に取り上げ,検索から得られるであろう論文を先回りして読み,有益なものをいくつか紹介,さらにそれらを読んで得られる情報のまとめ例まで示した。


有名な検索サイトgoogle scholar の使い方を解説


ネットのみに頼るのではなく,図書館で新書を読むことも有効であること,政府や地方公共団体が発表する統計資料を活用することも大事だと強調した。



 得られた情報を,バタフライチャートやフィッシュボーンなどの新しいシンキングツールを用いてまとめるとこのようになる。



いずれのページにも詳しい手順や考え方を示しているので,学習者はよく読んで,模範例を参考に自分の回答を作っていけば,自然に情報の調べ方・まとめ方が身についてくる…
それを目指して原稿を書いたつもりである。

 第3章は実践編。実際に研究課題を設定するためのヒントがとても充実している。

 最後第4章はポスター発表とプレゼン発表の方法のミニマムが示されている。

 分量も多すぎず,表現も平易,本当に良い教材が出来たと思う。関係者のみなさん!
ぜひ,ぜひ この本を使ってください。よろしくねwink


台風恐るべし!

2019年09月14日 | ノンジャンル
 ようやく週末。今週は恐ろしい週だったhekomi

みなさんご存じの通り台風15号の恐ろしい爪痕‥‥今週の動きを振り返ってみた。

9月7日の飯岡海岸,こんなに長閑で平和だったのに‥

 9月8日(日)
 超大型台風接近のニュースが伝えられていたが,まあ最近は肩すかしを食わされることが多いので,どうせまた‥じゃねえの? とsunQは,はっきりいって舐めていたbe
 タイムマシンがあったらこの日に戻り,このときの自分に説教してやりたいnose6
 夜10時くらいまでは平気。妻も千葉まででかけてて,平和に帰ってきた。

9月9日(月)
 しかし午前1時を過ぎた頃から,風が強まり15時には,風雨が凄まじくて眠れない‥
なんたって家がユサユサと揺れるんだから! 外からは何やら破壊音が聞こえてくるが,窓開けるわけにはいかないhi 16時過ぎると電気が消えた。この時は次に電気が点くのは数日後だなんて思いもしなかった‥

恐る恐る窓の隙間を空け外を撮ってみた

7時~8時ようやく雨風も弱まって表の様子が見れるようになった。

刈り取られたばかりだった裏の田は池のようになり,畑のビニールハウスは無残な姿になっていた

周囲の家々の瓦は吹き飛び車や家の窓のガラスが大破


近所の片付けを手伝い,午前11時前に学校に向け出発。すでに休校が決定しているが,明日はどうなるのか?見通しをつける意味でも一度通勤路をチェックしておきたい。しかし,あちこち停電で信号が使えないため,交通は大混乱。倒木により通行不能な地域もたくさんあるため,あきらめ学校に欠勤連絡。


進まない車の隊列の中で,これは大災害だと実感

美しい夕焼けではあるが,心は晴れない

 この時点で家は断水・停電。幸い水は2日分くらい貯めてあったが,不安はつのる。

9月10日(火)
 停電・断水続行中,混雑を避けて朝6時発で学校へ。家の洗濯が溜まっていたので,途中でコインランドリーに寄ろうと思ったが,どこも混み合い無理! 学校の合宿用洗濯機で洗い実験室に干す。学校は本来期末考査3日目のはずだが,電車不通のところが多いため断念。今日も休校が決定。夕方、水が復旧したと妻から連絡は入り,喜ぶも電気は未だ×
 二番目の闇夜を過ごす。
テレビ見れないからよくわからんが,この災害あんまり世間の話題になってないんじゃない?と疎外感を覚えるhorori

9月11日(水)
 まだ不通の路線もあり,80名ほど登校できない生徒がいるが,800人以上は登校できるので,1時間遅れで考査開始。来てない生徒に電話するも,つながらず心配つのる。
 家では停電続行中,妻は冷蔵庫の中身をあきらめ,穴を掘って埋めた。

ようやくラジオ・ネットで千葉の大規模停電・断水の話題が取り上げられるようになってきたかな?

9月12日(木)
 テスト4日目,今日はクラス全員来た!でも彼の家はまだ停電中。ウチも同様なので,通勤前に「復旧しているお友達の家で洗濯・シャワーさせてもらったら」と妻に進言してきた。自分は開業している日帰り温泉で入浴して帰ることにする。
 夜8時,カーラジオを聞きながら帰路につく。ようやくラジオでも給水所・充電所などの情報が伝えられるようになった。
「復旧いつまでかかるのかな?」明かりの点らない家々を見ながら暗い気持ちで帰ると‥


家が明るい! 電気通ったのだ


9月13日(金)
 答案返却と平行してテスト3日目の追試。とりあえず大部分の生徒はフォローできたかな‥
 クラスの生徒の家は全員通電したが,同僚の中にはまだ停電・断水が続いている人も居る。
南房総には,もっと厳しい環境下に多勢の人々がいることも考え合わせると,自分の家が復旧しても手放しでは喜べないなあと思う。

祈願,千葉県被災地域完全復旧!