折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

ひと足遅れの春  By空俱楽部

2022-04-19 | 花歳時記

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


空倶楽部の笑子さん、そして、いつも写真やカメラのことを教えてくださるD師匠と訪れた信州小川村。

残雪の北アルプス後立山連峰と「今が盛り」とばかりに咲き誇る桜が出迎えてくれた。

       長野県小川村 2022.04.16  13:06  Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 ZA SSM (60㎜ f/16,1/60sec,ISO100)  

 

ひと足遅れの春。

こと桜については、

実体験に加え、ネットで各地の桜を見てきたせいか

すでに事足りた気持ちでいたはずだった。

ところが、3000メートル級の山が連なる

雄大な景色を従えた桜は別物だった。

遅れてやってきた春には違いないが、

今年見た、いや、これまでに見たどれよりも

美しい春ではなかったか、と思いつつこの風景に見入っていた。

さらにもうひとつ。

雪国に暮らすものにとって、早春ほどうれしい季節はない。

そのうれしさを小川村の桜がふたたび感じさせてくれた。

 
        春よ、来い -和楽器ver.-ーJapanese traditional musical instruments ensemble "MAHORA" 
 

 

 

 

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In The Morning

2022-04-12 | 花歳時記

北陸、周回遅れの桜が続く。

  西山公園(福井県鯖江市) 2022.04.09  08:45  Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (16㎜ ,f/2.8,1/1600sec,ISO100)   

 

朝の淡い空に溶け込むような桜を眺めていて

思い出した十代のワンシーンと懐かしい曲。

 
   In The Morning - The Bee Gees

『Melody』は大人へのささやかな反抗を

愛らしい子供たちの表情と心やすらぐ音楽で包んだような映画だった。

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そよ風にのって

2022-04-10 | 花歳時記

桜満開。気温は今年初めての20℃超え。

これはもう出かけるしかないだろう、と桜三昧の一日


西山公園(福井県鯖江市)2022.04.09 08:31  Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (25㎜ ,f/5.6,1/800sec,ISO100) 

 

軽快なフレンチポップスにのせて

 
  Dans Le Meme Wagon Marjolie Noel (そよ風にのって マージョリー・ノエル)

 

        Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (16㎜ ,f/20,1/80sec,ISO100) 

 

 

 

 

 

 

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彼岸花 2021

2021-10-01 | 花歳時記

 周回遅れとなった感も強いが今年の彼岸花。


   狐山古墳(石川県加賀市)2021.9.23   Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (35㎜ ,f/5.6,1/125sec,ISO100) 


赤い花は色飽和を起こしやすいので苦手。

コントラストと彩度を落として撮ることが多いが

逆に赤い花の情熱的な魅力が失われることにもなる。

あまり考えず、カメラ任せで撮ったのだが、

暗めの背景がよかったのか

極端な色飽和は起こさなかったようだ。

以上、備忘として。

 

赤い花に合わせてなにか情熱的な曲はないものか、と選んだのがアデル。

21歳の時にリリースされたアルバム「21」からの選曲。

         
           Adele - Set Fire To The Rain (Live at The Royal Albert Hall)

ロイヤル・アルバート・ホールでのライブ映像で

アルバムリリース後とすれば二十歳代前半の彼女。

それにもかかわらずこの貫禄。

歌唱力は言うまでもなく、

自信に満ちた表情と歌の表現力、

そして何よりも会場を一体化してしまう力。

圧倒された。

 

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君は薔薇より美しい

2021-05-25 | 花歳時記

この時期、金沢の名所のひとつと言えば

金沢南総合運動公園一角のバラ園だ。

 

 金沢市南綜合運動公園 2021.05.23  17:07    Sony α7S2  Planar 50㎜ (f/1.4 , 1/3200sec , ISO100) 

 

名所といっても、その規模でいうなら、150種1800本とのことだから

全国的に見ればどこにでもあるようなもの。

また、訪れる人も金沢市民がほとんどなので

自重気味に言うなら「憩いの場」程度の存在かもしれない。

そのバラ園で毎年写真を撮っていて、訪れる時間帯はほとんどが早朝だった。

やわらかい光や朝露がバラの花の瑞々しさを引き立ててくれるからだが

誰もがそう考えるせいか、たいへんな混雑となる。いわゆる「密」だ。

それで、今年は夕方に訪れることにしたのだが...。

 

勇んで出かけたものの、花に寄って撮った写真はほとんどが没。

この日は晴れて気温も高かったせいか花びらが乾いたように写ってしまう。

さらに致命的だったのが光。西日が強すぎて色飽和を解消できないのだ。

ふんわり、しっとりを目論んだが、残念ながらそうはならなかった。

それで、個々の花はあきらめ、半ばやけ気味に撮った写真が冒頭の「集合写真」だ。

やはり、「花は早朝に限る」と早々に退散した次第である。

そして...。

これまたやけ気味に貼り付けた音楽が

 
 君は薔薇より美しい  布施 明

 

来年こそはコロナ禍が終息し、早朝のバラたちを心置きなく撮影できることを願うばかりである。

 

 

 

 

 

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汐見公園の芝桜  By空倶楽部

2021-04-19 | 花歳時記

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


昨日の日曜日の話。

予報では終日、雨とのことだったが

正午を回るころから急速に天候が回復し

厚い雲ながら時折り青空も覘きだした。

実は在庫写真も枯渇していたので

今日の空倶楽部の投稿もあきらめていたのだが

「それなら!」と空写真を求めて出かけることにした。

特に当てがあったわけではないが

西へ向かっていけば天候の回復もより早いはずと

目指したのは福井県の三国港だった。

いや、まったく当てがないわけでもなかった。

そこへ行けば広く開けた景色の中に立つお気に入りの鉄塔があるし

また、この時期なら「あの芝桜も咲いているかもしれない」と思ったからだ。

 

   福井県坂井市三国町 2021.04.18 14:57 Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (35mm  f/8,1/125sec,ISO100)    

 

福井県随一の河川、九頭竜川の河口に三国港がある。

その大河にはもう一筋、竹田川も流れ込んでいて

二つの川が合流する当りに汐見公園と名づけられた緑地帯がある。

その緩やかな斜面に植栽された芝桜が期待通りに開花していた。

この時期、芝桜などどこでも目にすることはできるが

一昨年、偶然にも目にしたこの芝桜が

船溜まりとお気に入りの鉄塔に

彩を添える風景として記憶に擦り込まれていた。

折しも天候の変わり目らしい空模様。

刻々と移り変わる表情の雲を従えて

いつもの鉄塔がスクっと立っている。

さらにそれらの背景に深紅の芝桜が映える。

この日の朝には考えもしなかった光景。

その幸運に出会えたことにひとり満足した次第だ。


帰り道のこと。

深紅の光景に出会った余韻を楽しませてくれるように

FMラジオ番組から流れてきた Simply Red のこの曲。

 
    Simply Red - Stars

あまりのタイミングの良さに思わず頬が緩んだ。

 

 

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秘密の桜

2021-04-03 | 花歳時記

 

近所に不思議な桜がある。

川沿いの桜並木の中、同じ木のそして同じ枝の中に

白い花とピンクの花が入り混じっているのだ。

「不思議」とは大げさかもしれないが、

並木の中にあるたった一本だけがそうなのである。

 

   金沢市 2021.04.03  6:46     Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (70㎜ f/5.6,1/80sec,ISO100)    

 

この木を見つけたのは去年のこと。

その時、並木の下を行く人を観察していたら

誰もが気に留めた様子もなく通り過ぎていく。

「誰も気づかないのだろうか...」

その時からというもの、この木は「秘密の桜」となった。

そして今朝のこと。満開を待ち、急ぎ撮りに出かけたという次第だ。

今年もしばらく立ち止まって何人もの様子を窺ってみたのだが

やはり誰もが気づかずに過ぎ去っていく。

すると子供じみた感情が湧き上がってきた。

人が近づくとカメラを向けるのをやめて様子を窺う。

この「秘密」を誰にも気づかれないようにするためだ。

 

さて...。

この「秘密」を知っていることがうれしくて

家に戻ってすぐ家内に話すと...。

「知ってるよ」とあっさりと切り返す。

また、畳みかけるように、あそこにもある、ここにもある、と

同様の桜のありかを並べたてる。

それだけではない。

中には一つの花が白とピンクに混じり合っているものもある、と得意げに話す。

さらに追い打ちをかけるように...「そんなこと、みんな知っているよ」なんだとか。

桜の花に白とピンクが共存していることを

後生大事に「秘密」と言っているのはどうも私だけだったようだ。

絶句である。

 

ひとり占めにしようとしたあさましい心を反省しつつ

 
 すべての人の心に花を FLOWERS FOR YOUR HEART / 喜納昌吉&チャンプルーズ

名曲ゆえに数々のミュージシャンがカバーしているが

このバージョンにはアレンジャー、そしてギタリストとして

ライ・クーダーが参加している。

導入部からの控えめでやさしい演奏、さらに間奏のスライドと

彼の独特のギターが充分に楽しめ

日本の曲ながら、ライ・クーダーの代表曲のひとつと言っても

過言ではないと思っている。

 

 

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躍動する花

2020-09-27 | 花歳時記

花をアップで撮ることのなんと難しいことか。

 

石川県加賀市 狐山古墳 2020.09.27  09:53  Sony α7S2  Distagon  F2/24mm (F/2 , 1/400sec , ISO100) 

 

二日がかりで撮った成果がこの写真だが

どこをどう撮ったのか...実は、当の本人もよく覚えていない。

一日目。

もともと撮影意図もなく、なんとなく花に向かったが

案の定、しっくりとこない。

それで...

花そのものを「日の丸」で撮るのはよそう。

色飽和が起きないよう、どちらかというと暗め、

偏光フィルターを使って、さらにコントラストを控えめに...

などと思案した翌日のこと。

夜来の雨も上がって、絶好の花日和だ。

勇んで出かけ、いろいろと試しながら花と格闘すること30分。

期待を胸に自宅に戻るとすぐに

撮影データをパソコンに取り込んだのだが...

やはり、しっくりとこない。

「花は向いていない」と、

データをすべてお蔵入りにしようとしたところ

「はて?!」とこの写真に目が止まった。

撮った覚えがないのだ。

おそらくは露出を確かめるために

テストで撮ったものだと思う。

そもそも弾みで撮ったものだから、

表現したかった被写界などあろうはずもない。

したがってピントもあいまい。

けれども、他の写真にない躍動感を感じたのがこの一枚だったのだ。

(もともと躍動感も意図していなかったのだが...)

 

そうそう!

原型をとどめていないがれっきとした彼岸花です。

 

 

 

 

 

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”言葉では言い尽くせない”

2020-07-02 | 花歳時記

「花歳時記」などと大そうなカテゴリー分けをしているが

振り返って過去記事を眺めてみると、

「水仙」「桜」「バラ」「コスモス」そして「紫陽花」の繰り返し。

これでは自ら花オンチを白状しているようなものだ。

さらに、俳壇に身を置く方からは「歳時記」などと笑止千万とお叱りを受けそうだ。

...にもかかわらず、性懲りもなく。

 

金沢市 2020.06.28 7:22AM  Sony α7S2  Planar 1.4/50 ZA (f/5.6 , 1/200sec , ISO100) 

 

雨上がりの朝。

ある店先になにげなく置かれた

小さな紫陽花が目に留まった。

「なるほど...」

”言葉では言い尽くせない” ほどの愛らしさだ、と見入った次第。

 

 

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Rainbow Connection

2020-06-13 | 花歳時記

交流させていただいているブロガーさん達の

紫陽花を指をくわえて眺めていたが

ようやく我が家の紫陽花も咲き始めた。

 

折しも梅雨入り直後の開花だった。

今年の梅雨入りはわかりやすくて

ザーっと降り始めた翌日には梅雨入り宣言が出た。

そして、その雨が三日間ほど続く間に

我が家に4種類ある紫陽花が

次々と開花してくれたのだ。

 

石川県金沢市 2020.06.13 02:47pm         Sony α7s2  Distagon  F2.0/24mm  ( ,f/2.0,1/800sec,ISO100) 

 

「じめじめとした」...というネガティブな季節感が大半だが

この空気感、個人的にはそう嫌いでもない。

草木の瑞々しさがかえって情緒深く感じられるからだ。

そして、その代表格が紫陽花。

さらに梅雨入り、紫陽花とくれば

思い浮かぶのがこの曲。

 
   Rainbow Connection      The Carpenters

愛らしいメロディに乗せた艶っぽいカレン・カーペンターの歌声。

明日の金沢は終日、雨らしい。

望むところ!

何もしない日曜日を楽しもうと思う。

 

 

 

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