はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

梅雨の晴れ間に明日香を(ベニバナが咲いていました)

2023-07-01 17:15:15 | 明日香をぶらり
梅雨の晴れ間に明日香を歩いています。
石舞台まで来ると、花畑にはベニバナが咲いていました。
(この花畑は春には菜の花が植えられていて、桜とのコラボが楽しめます。)


ベニバナはエジプトなどが原産で、古代シルクロードを経て中国から伝わり染料に使われたそうです。



向こうに見えるのは蘇我馬子の古墳と伝えられている石舞台です。



「くれない」や「未摘花(すえつむはな)」と行った別称があります。



ベニバナは万葉集にも詠まれたということなので、明日香にはよく似合う花です。



梅雨の晴れ間の青空です。



江戸時代になると、ベニバナは山形県最上地方や埼玉県の桶川あたりで盛んに栽培されました。



山形の最上地方で栽培されたバニバナは最上川を下り、酒田から北前船で京に運ばれました。



芭蕉さんが「奥の細道」を歩いた時期は、ベニバナが咲いている頃で、二つの句を詠んでいます。
「まゆはきを俤(おもかげ)にして紅粉の花」「行く末は誰が肌ふれん紅の花」



石舞台の前をチャリダーが走っていきました。



※訪問日 2023.6.29