はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

回想の山 笠ヶ岳

2023-07-11 18:05:05 | 山歩き
今回の回想の山は笠ヶ岳です。
笠ヶ岳には2015年7月に、古くからの山仲間のAさんと登りました。
新穂高温泉を起点に、往きは鏡平経由で、帰路は笠新道で下りました。
笠ヶ岳は以前から気になっていた山なのですが、なかなか登る機会がない山でした。
それは、深田久弥も書いているように「普通の縦走路から外れているから」でした。


弓折乗越まで登ってくると雲海の中から焼岳が顔を出しました。焼岳が寝ぼけていますが、ポンコツデジカメのせいにしておきましょう。


眼下の山小屋は、前日お世話になった鏡平山荘です。


ハクサンイチゲが咲く登山道を進みます。


頂上は遥か先の方です。


この年はコバイケイソウが当たり年だったような記憶があります。斜面一面がコバイケイソウでした。


天気は良くありませんが、頂上が近づいてきました。


頂上から見る笠ヶ岳山荘です。


頂上から山小屋へ下りてきたら青空が広がってきました。


この日歩いてきた山稜です。


なんとブロッケン現象が見られました。


穂高の稜線も姿を現してくれました。



翌日も雲多い日になりました。雲がダイナミックに流れていました。


急坂な笠新道を花に励まされて歩きました。


雨に濡れるギボウシです。


しかし、一瞬雲が切れて槍ヶ岳が姿を見せてくれました。山の神様がくださったご褒美のように思いました。



ゆったりとした日程の山行でしたが、けっこうしんどかったのを覚えています。
もう登ることはないと思いますが、平湯温泉からも見えるその姿には愛着がわきます。

この時は、頂上から槍ヶ岳を望めませんでしたが、笠ヶ岳の再興を果たした播隆上人は、頂上から槍ヶ岳を眺めたそうです。
そして、槍ヶ岳登頂への念願を起こし、ついに初登頂を果たした話はあまりにも有名です。
ご存知ない方は新田次郎の『槍ヶ岳開山』をご一読ください。