はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

飯道山で忍者の修行をしてきました

2024-12-07 19:15:15 | 山歩き
山岳信仰の拠点・甲賀忍者発祥の地といわれる飯道山(はんどうさん)を歩きました。
飯道山はタヌキの焼き物で知られる信楽町にあります。
実は出かける前日まで聞いたこともない山でした(笑)
しばらく山歩きをしていなかったので、いつものMさんと足慣らしに出かけましたが‥。

新名神高速道路の信楽インンターから5分ほど走れば登山口に到着です。
大阪を出る時は天気が良かったのですが、登山口に着くと今にも降り出しそうな空模様でした。
駐車場は我々の車だけでした。


看板には飯道山と飯道神社の謂れが書かれていました。


表参道という登山道を登って行きます。灯台躑躅が綺麗でした。


丁石もありました。


石仏があらわれると飯道神社も近いようです。


城門跡かと思う立派な石垣がありました。実はここにあった飯道寺の遺構です。
かつては、ここに20あまりの坊院が立ち並んでいたそうです。


展望があり、麓の集落や新名神高速道路が見えました。


岩の上に役行者の像がありました。


中世にかけては修験道の一大聖地として信仰を集めたそうです。


前日にユーチューブで予習をした時に、行場巡りがあるのを知りました。


ちょっと怖そうですが、せっかくなので行ってみることにしました。
今回は二人なので大丈夫です。


早速大きな岩場があらわれました。


「天狗の岩」だそうです。


振り返ると、道なのかどうかわからないルートです。


また前方に大きな岩が見えてきました。


「不動の押し分け岩」だそうです。


こちらは「平等岩」です。Mさんがチャレンジです。無事に登り切りました。
私も挑戦しましたが、途中までしか行けませんでした。年寄りに無理は禁物です(笑)


次々に難関が待ち受けます。「蟻の塔渡り」です。


「胎内くぐり」です。さすが甲賀忍者の修行の場だといわれるだけのことがありました。


ところが「胎内くぐり」を通過したあと、ルートがわからなくなってしまいました。
ピンクリボンも無くなりました。この行場巡りのルートはヤマップにもありません。
しばらく思案して、一度戻って安全なルートで飯道神社に行くことにしました。

そして無事に「東の覗き」に到着です。


三上山と琵琶湖も見えました。


ここでお昼のお弁当をいただきました。


「東の覗き」のすぐ下は飯道神社です。立派な社殿は国の重文に指定されています。


神社のすぐ後ろには磐座が。やはりここも御神体は磐座のようでした。(飯道山が御神体のようです)


神社から林道を30分ばかり歩くと飯道山の頂上です。


三上山が一段と大きく見えました。晴れていれば白山も見えるそうです。


ベンチもあったので、美味しいおやつでコーヒーブレイクです。


あとは、来た道を下山しました。その頃にはすっかり天気も良くなっていました。


結局この日はほかの登山者の姿はありませんでした。
この山はNHKの「にっぽん百低山で吉田類さんも歩いたそうなんですが‥。

飯道山は664mの低山ですが、歴史もありなかなか面白い山でした。
なんといっても、行場巡りがちょっとスリルもあり面白かったです。

※登山日 2024.12.4