はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

修験道の聖地 大峰山に登りました(後)

2022-04-24 17:55:55 | 山歩き
大峰山は修験道の聖地といわれるように古くから信仰の地でした。
いつの頃からか知りませんが、関西の各地からは講をつくっての「山上まいり」が盛んだったようです。
その風習も、最近はすっかり聞かなくなってしまいました。


さて、大峰山ハイキングの後編です。
登山口からの登山道は整備された道で、ほとんど危険な所もなく歩いてきました。
ところが突然、目の前に鎖場があらわれました。


スタンスもしっかりしていたので、鎖にもあまり頼らずに登る事が出来ました。




もう一ヶ所、雪が残る岩場もありましたが何とか通過できました。ここからが大峰山寺の寺域でしょうか。




宿坊が見えました。シーズンにはたくさんの人が登って来るのでしょう。




下の方には洞川の町が見えました。




いよいよ大峰山寺が近づいてきました。頂上も近いという事です。




「身口意三業を整え参入召されよ」とありました。




本堂です。まだ開山されていないので閉じられていました。




本堂から少し登れば山頂です。山頂部はこのような笹原になっていました。




手前中央に見えるのが稲村ヶ岳です。その奥の大きな山が弥山です。




弥山をアップです。




実は、大峰山(山上ヶ岳)に登るのは初めてのことです。一度は登りたいと思っていましたが、やっと登る事が出来ました。




山頂には、一等三角点がありました。




帰りは、途中まで気持ちの良い笹原を下山することにしました。




なんとなく大台ヶ原に似たような雰囲気でした。




晴れていれば最高なんですが。(この日は晴れの予報だったんですが。)




すると、崖が現れました。(「覗き」ではありません。)




崖に立つ友人です。




少し下ったところにある、ここが有名な「西の覗き」です。怖いのでカメラだけ差し出しましたが、随分手前のようでした。




開山前で無人でした。今回の山行で出会ったのは3人だけで、静かな山歩きになりました。女人禁制なので、もちろん山ガールもいません。




遠くに洞川の町並みと、手前に駐車場が見えます。




ここからは、カメラもザックにしまってひたすら下りました。途中でパラッと来ましたが、すぐに止んでくれました。
夕方5寺に登山口に戻って来ました。朝の10時15分出発だったので、休憩等を含めて6時間45分のまさに修行の山行でした。


下山後の楽しみは温泉です。洞川にも洞川温泉センターがあります。ところが、なんと閉館日でした。(更に疲れました。)
それでもナビで別の温泉施設を探して、なんとか入ることはできました。

久しぶりのハードなハイキングでしたが、友人のMさんや大峰山の神様のおかげで無事に帰って来る事が出来ました。


※登山日 2022.4.20

修験道の聖地 大峰山に登りました(前)

2022-04-23 18:15:15 | 山歩き
4月20日は晴天の予報だったので、友人と軽くハイキングに行く予定が、登り3時間30分下り3時間のハードなハイキングになりました(笑)
最初は桜が満開を迎えた屏風岩公苑周辺のコースか、琵琶湖の展望が楽しめる権現山などを考えていましたが、昔から候補にしていた大峰山(山上ヶ岳)に登ることにしました。


登山口のある洞川(どろがわ)の周辺の山は山桜が綺麗でした。




なんと、ソメイヨシノも満開でした。




我が家を7時30分に出発し、清浄大橋の駐車場に着いたのが10時でした。10時15分、清浄大橋を渡って出発です。




山上ヶ岳はよく知られているように、現代でも宗教的伝統により女人禁制のお山です。




ここから女性は立ち入る事が出来ません。




大峰山というのは、山上ヶ岳・稲村ヶ岳・八経ヶ岳などの大峰山脈の総称です。




しばらくは、なだらかな杉林の山道を登って行きます。




白いかわいい花が咲いていました。アプリで調べようとしましたが、電波は届いていませんでした。




最初の一本松茶屋が見えてきました。この時期は、まだ開山されていないので、どの茶屋も閉じたままでした。




晴れの予報でしたが、雲が多い一日でした。開山前なので登山者も我々以外はいません。途中で一人の山伏さんに会っただけでした。




大峰山は、修験道の祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が開いた修験道発祥の地とも言われています。




スタートから2時間10分、やっと同辻茶屋に到着しました。(ヤマップのコースタイムなら1:30です。)




我々は左の洞川から登ってきましたが、ここで吉野山から続く「大峰奥駈道」と合流です。山上ヶ岳までは、その一部を歩きます。




同辻茶屋までくれば、あと1時間で山頂の予定です。小屋の中でおにぎりをほおばりました。




標高は1500mあたりです。この辺りから残雪がありました。




見晴らしも良くなってきました。




登りも少なくなり楽勝ムードで歩いていましたが‥。




遠くに1月に登った高見山が見えたのですが、カメラでは無理でした(笑)




修験道の佇まいが残る道を進みます。




すると突然、目の前に鎖場があらわれました。





<つづきます>

※登山日 2022.4.20

信州桜紀行2022 <中曽根の権現桜>

2022-04-22 19:25:25 | 桜の旅
信州桜めぐり、次にやって来たのは箕輪町にある中曽根の権現桜です。
もちろん聞いたのも見るのも始めての桜でした。


樹齢1000年といわれる中曽根の権現桜です。





エドヒガンザクラと書かれていますが、あまりにも古木のために種類がはっきりしないそうです。





千年前といえば平安時代の頃です。当時は原野だったこの地に根をおろしたと考えられています。





この集落が拓かれたのが、慶安2年(1649年)だそうで、この集落の歴史を長きにわたって見守って来たのでしょう。





こういう古木の前に立つと畏敬の念を感じずにはおられません。





木の空洞は、明治35年の落雷による火災の焼け跡だそうです。





様々な苦難を乗り越えて来た古木です。





これからも毎年元気に咲き続けてくれることを願います。





晴れていれば背景には中央アルプスの山並みが見えるのでしょうか。また訪れたいです。





素晴らしい桜の古木に出会うことができました。





中曽根の権現桜をあとにして次に向かったのは、松本市内の弘法山古墳の桜です。
しかし、見ごろを過ぎているということなので、車窓から眺めるだけにしました。


※訪問日 2022.4.14


<そして、松本城の桜>

この日は松本市内にもう一泊して、翌日は松本城を訪れました。
この日は朝から雨でした。
松本城の桜も有名ですが、残念ながら葉桜になっていました。



これで信州桜紀行2022はおしまいです。

今回は信州在住のFご夫妻に大変お世話になりました。
ありがとうございました。

信州桜紀行2022 <信州大学農学部の桜>

2022-04-21 20:50:50 | 桜の旅
信州在住の Fご夫婦の案内でやって来たのは、信州大学の農学部です。
ここは中央道の伊那インターの近くにあります。
地図で見ても広大なキャンパスというか農場です。


立派なしだれ桜が迎えてくれました。





開校当時からある桜でしょうか。





校内には直売所があり、農場で収穫または加工したものを販売していました。





イチゴのジャムが絶品だそうですが、売り切れていました。





ブドウジャムと山ブドウワインを購入しました。採りたてのイチゴも購入しましたが、甘くて美味しかったです。





桜の話からそれてしまいましたが、これは卒業記念に植えられたタカトオコヒガンザクラでした。





高校時代、山好きの私に撮って信州大学は憧れの大学でした(笑)





※訪問日 2022.4.14

信州桜紀行2022 <光前寺のしだれ桜>

2022-04-20 20:31:31 | 桜の旅
朝一番に高遠の桜を堪能したあと、旅館に戻り朝食を食べてから、再びしだれ桜の咲く光前寺に向かいました。
光前寺は旅館からは車で5分ほどの所にあります。
高遠ではなんとか持ってくれた雨ですが、ポツポツと降り出しました。



門前に着くと、さっそくしだれ桜のお出迎えです。





光前寺の桜のことは全く知りませんでしたが、信州在住のご夫婦が案内してくださいました。





光前寺はヒカリゴケでも有名らしいのですが、それも知りませんでした。





綺麗なお庭です。





今にも泣き出しそうな空の下ですが、色彩豊かな風景が見られました。





しだれ桜もしっとりと佇んでいました。





石仏が良いアクセントになってくれました。





ちょうど見ごろを迎えたしだれ桜です。





立派なしだれ桜の古木です。





ライトアップもあるそうで、ライトに浮かび上がる桜は綺麗でしょう。





スイセンは光前寺の手前からたくさん咲いていました。スイセンの見学コースもありました。





桜と菜の花は定番ですが、桜とスイセンは信州ならではの風景に思えました。





アルプスは雲で隠れていましたが、ここからなら中央アルプスも南アルプスも望めることでしょう。





次に向かったのは、信州大学農学部に咲く桜です。


※訪問日 2022.4.14