幹部達の内部抗争。
人間模様のミステリー。
登場人物の名前、人間関係が複雑で、
最初は読みづらいことも
ありましたが、
名前と職務が徐々に理解できてからは
面白くなってきました。
もつれた人間関係、
機能不全の状態に入り込んでしまった
N県警の脳幹。
情報の遮断、そして失踪刑事の身を
案ずることまで遮断されてしまう。
我が身の保身のため、
なかなか進まない議論。
登場人物の中で好感の持てる女性が皆無。
少し気になります。
でも、男性も保身と野心だけの人達…。
本部長室はなにゆえ震度0??
「N県警の中に警察官はいないのか。」
言い得ています。
人間の弱さ、愚かさ、やりきれなさが残ります。
衝撃のラスト。
最後に少しの明かりがみえるのが救い。