会計検査院の調査員3人が
大阪に調査のためやってくる。
大輔と茶子、この二人の中学生、
彼等が住む空堀商店街での事件。
この事件を端緒として
会計検査院の3人も巻き込んで
大阪全停止という事態に…。
前半はなぜか読み出すと、
なんか眠いな♪って感じ。
大輔の女装願望も、
会計検査院のおもしろキャラも
中途半端な感じ。
それに反して後半は一気に読みました。
知っている地名がたくさん出てくるので
話について行きやすかったです。
大阪城、松屋町筋、上町筋、
森ノ宮駅、NHK、大阪府庁に大阪府警、
グリコの看板、大川の川面、京阪電車…
大阪に住んでいるものには、
すぐ目に浮かんでくる
おなじみの風景の数々が登場。
難波宮や大阪女学館など、
【鹿男あをによし】を
想起させるサービスも。
空想と現実、父と息子の絆、
そして歴史をごっちゃまぜ。
大阪人の秘密とは?
大阪国って?
登場人物達の名前が
松平、真田、橋場、旭 …
歴史でおなじみの名前と、
おなじみの地名。
奇想天外な発想。
ばかばかしさ。
決してありえない話なのに
引き込まれていきます。
無限に拡がりをみせる話、
どんな感じで収まっていくのか
心配までさせてくれました。
万城目氏作品、
京都、奈良、大阪ときて
次の舞台はどこかな?