原作は大鐘稔彦の同名小説、
医療問題を追求した物語。
監督は成島出。
舞台は大学病院に頼り切っている
さざなみ病院という、
ある地方の市民病院。
そこに赴任してきた外科医が、
様々な困難に立ち向かい、
自分の意志を貫く姿を描きながら、
臓器移植ということに関わる、
様々な問題を提起しています。
病院で倒れ、たらい回しにされた
母(夏川結衣)の日記を読みながら
息子の若い医師(成宮寛貴 )が母を
回想していくのから始まります。
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主人公の医師には堤真一、
彼が外科医の当麻を演じます。
共演は夏川結衣、柄本明、吉沢悠、
中越典子、平田満、生瀬勝久など。
医師、看護士とも、
やる気をなくしていた、
当麻が赴任する以前の病院。
夏川結衣演じる看護師浪子は
彼の仕事のこなし方、
あざやかなオペの技術、
考え方をそばで見て、
心が前向きになっていくのを感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/e4/77c452c373ea28d51698b9b23d5a580e.jpg)
ある日、市長が肝硬変で倒れてしまいます。
彼の命を救えるのは、
脳死肝移植か残されていない。
その市長に肝臓移植手術を施術するか、
否かの決断を下す日がくる。
まず一番目に、考えることは患者のこと、
とにかく救うべきは人の命、
地位も名誉も望まない、
全てそういう対応で臨む当麻。
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出世のことしか頭の中にない、
全く対極な位置にいる医師、
人間の弱さ、ずるさの象徴のような人間、
野本を、生瀬勝久が演じています。
堤真一はタイトルの一部にある孤高、
まさに孤高の医師を演じきっていました。
都はるみの歌、
気分をやわらげてくれる
効果がありました。
でも、ちょっと気が散ってしまうかも…
映画といえども
みんなの一生懸命さが、
強く心に伝わってきて
ずっと感動、うるうる状態が続きました。