花ごよみ

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島はぼくらと  辻村深月

2014-03-29 | 本 さ、た行(作家)

島はぼくらと

瀬戸内海に浮かぶ島、
冴島に住む高校生。
朱里、衣香、新、源樹。

彼等4人は本土の高校へフェリーで通学。
島には高校がないのです。

島に住むゆえの閉塞感、
うわさ話や医者問題、それに古いしきたり…
様々な問題、背景を抱えながら
濁りのない目で現実を直視する彼等。

島で生まれ育った人、
シングルマザー受け入れで島にきた人。
立場の異なる人との交流や、
島に住む人々の思いやり、
優しさに支えられた心のふれあいを通し
男女各2名の心の成長と絆を描いています。

4人のかけがえのない友情は
これから生きていく上での
心の支えになるでしょう。

高校を卒業すると
多くの子供は島を出て行きます。
島を離れる人
事情を抱えてやってくる人、
「いってらっしゃい」「おかえり」
島だからこその別れと出会いの言葉が
大きな意味を持つようになってくるのです。

島の空気、海の色、
美しいロケーションが浮かんできます。
明るい未来を予想できるラストでした。






コメント (4)
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