しゃぼん玉 (新潮文庫)
老人、女性、弱者だけを狙った
ひったくり常習犯。
自暴自棄な自分を、
はかないしゃぼん玉に例え
犯罪を繰り返しながら
一日、一日を過ごしていた主人公の翔人。
偶然たどり着いた、
宮崎県の山村で出会った、
老婆と村人達によって
人間の心を取り戻していく。
エピローグの
「おめえの面見るまでは絶対死なんぞ」
という婆ちゃん言葉、
今読み直しても胸が熱くなってきます。
帰る場所。彼を必要として待っている人達。
もうしゃぼん玉ではなくなったと感じた翔人。
人生の再生できそうで、よかったです。
来年、林遣都、市原悦子で
映画化されるようです。