教場0: 刑事指導官・風間公親
教場シリーズエピソードゼロ。
教場シリーズの3作目。
6篇の連作短編集。
第一話 仮面の軌跡
日中弓は借金の肩代わりに芦沢と交際。
大企業の御曹司から見初められ別れを告げる。
しかし秘密を暴露すると芦沢に言われ…。
第二話 三枚の画廊の絵
画廊を営む向坂善紀。
離婚のため息子匠吾の親権を手放す。
芸術的センスがある匠吾。
芸大進学を希望するが…。
第三話 ブロンズの墓穴
学校でのいじめのため
登校拒否になった小学三年生の研人。
いじめを認めない担任の諸田伸枝。
研人の母佐柄のとった行動は。
第四話 第四の終章
隣室の女優筧麻由佳に惹かれた佐久田。
麻由佳の部屋で俳優の元木伊知朗が自殺を図る。
佐久田に助けを求める麻由佳。
第五話 指輪のレクイエム
五十歳の仁谷は認知症の症状が進む
七十歳の妻、清香の介護に疲れていた。
覚悟はしていたが症状は予想よりも早く進む。
切ない物語。
第六話 毒のある骸
法医学教授の椎垣は、
遺体を司法解剖する際、
大けがを助教の宇部に負わせてしまう。
公になると、消えてしまう昇進。
警察学校の教官となる前の風間。
現役刑事で新人刑事を鍛える風間。
今回は指導役。
警察学校が舞台の教場と比較して、
陰湿さは軽減。
まず犯人が殺人事件を起こし、
次に風間のヒントによって
新人刑事が自ら解決という、
アリバイ崩し、倒叙ミステリーです。
各回に違う新人刑事が登場します。
短編なので読みやすかったです。