花ごよみ

映画、本、写真など・

感染領域  くろき すがや

2019-03-15 | 本 か行(作家)

感染領域 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)

2018年・第16回「このミステリーがすごい! 大賞」
優秀賞受賞作。

くろきすがやとは菅谷淳夫と那藤功一、
二人の作家ユニット。

読む前にタイトルからして、
感染するのは
人だと想像していましたが、
人ではなく植物、農作物の感染。
バイオミステリーでした。

枯死するトマトと、
熟さず腐らないトマト、
二種のトマトを巡って暗躍する産業スパイ。

登場人物のキャラは、
それぞれ分かりやすく描かれていて
読みやすかったです。

トマトのウィルス感染、というのも怖いです。
バイオテロ、遺伝子操作された、
植物間の感染もあり得る話で
パンデミックが引き起こされる可能性もあり
引きこまれました。

専門用語がちりばめられた小説ですが
易しく解説されていて
なんとか理解出来ました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フーガはユーガ  伊坂 幸太郎

2019-03-15 | 本 あ行(作家)

フーガはユーガ

風我と優我という名の双子の物語。

彼等は誕生日に互いの身体が
2時間毎に入れ変わる。

虐待や暴力、重い内容ですが、
そんな世界を伊坂幸太郎独特の
軽妙な表現でカバーしながら
テンポよく描かれています。

優我と風我、二人の兄弟の関係が素敵です。

先が気になり読み進めました。
どうかうまくいきますようにと願いながら。

それでも救いのない内容、
目を背けたくなる残虐なシーンが多く
結構心にズシンと残ります

ユーガの結末も切なすぎて
もう少し救いが欲しかったです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする