傷 (講談社文庫)
プロ野球のスター選手である石地孝哉が
わざと靭帯を切断され症状が悪化。
膝の手術を担当した医者を刑事告発。
しかし執刀した医師、高嶺は失踪。
所在不明となる。
若手刑事と社会部の女性記者が
事件の真相を追求する。
傷を持つ男たちの、
嫉妬、欲望にまみれた
球界が舞台の小説。
所轄新米刑事、青井由紀と遊軍記者、西潟理恵、
この二人がコンビとなって事件を追います。
青井由紀は男性ですが
ゆきちゃんと呼ばれています。
被害者、加害者の過去を調査します。
医者と関わり合った人物が徐々に
明白になってきます。
プロ野球の闇を垣間見たような物語。
青井の心の動きなどが
うまく表現されています。
事件の核心に近づくにつれ
青井の成長が見られます。
ストーリーは変化に乏しく
ハラハラする場面などはなかったです。
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