花ごよみ

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袋小路の男  (絲山 秋子)

2005-07-27 | 本 あ行(作家)

第30回川端康成文学賞受賞

指一本触れないまま、
「あなた」を想い続けた12年間。 

<現代の純愛小説>と絶讃された表題作、
「アーリオ オーリオ」他1篇収録。
注目の新鋭が贈る傑作短篇集。…内容紹介より
 

【袋小路の男】

袋小路に住んでいる男っていう意味の
タイトルだけど袋小路に迷い込んでしまったのは
一組の女と男。。。 

どこへも行き場のない恋愛の物語。 

純愛小説じゃないって感じるけど、
こういう風な不思議な関係も
あり得るんだろうなって思える。
 
二人に存在する距離感。
平行線のように 
いつまでたっても交わらない。
近づきすぎるとダメになってしまう。

二人とも自分勝手な気がして 
共感はできない。 
 
〈あなたを袋小路の奥に
追いつめるようなことは一切しない。
静かな気持ちだ。〉ってあるけど 
追いつめているような・・・ 
 
深く読めていないのだろうけど
こういう屈折した心の持ち主は好感が持てない。 
 
切ない気持ちはなんとなく理解できるけど。。。

 
【小田切孝の言い分 】
 
袋小路の男の続編で
男の現在の状況が分かってしまい
女性の心理の不思議さが 
少し割り引かれてしまう。


【アーリオ オーリオ】
 
文通を介して 
男の姪に対するほんわかとした
愛情が感じられる。 
 
アーリオ オーリオと名付けられた星。 
光の速さの競争など発想が面白い。 
 
ほのぼのとして静かな物語。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (kazu)
2005-07-29 00:11:26
あっ、実話の方がいいんですか。

私のはフィクションばっかりですね。 

絵画は見るのも描くのも好きですよ。
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Unknown (arazaran)
2005-07-28 23:10:59
arazaranです。冤罪と言っても実際の話ばかりです。最も印象があるのは「東電OL殺人事件」です。



もっとも今は城山三郎と絵画関係ばかりです。
返信する
こんばんは☆ (kazu)
2005-07-27 22:39:38
何冊か月によってまちまちなので

よく分かりません。

今は特に電話番のような仕事なもんで(笑)

冤罪といえば(死亡推定時刻)朔木立著、

ズバリ冤罪についての物語でした。 

(犯人に告ぐ)雫井 脩介著もよかったですよ。
返信する
Unknown (arazaran)
2005-07-27 20:49:17
arazaranです。かなりの読書家ですね。一ヶ月何冊程度読まれますか?私はだいたい8~16冊位で主に冤罪、社会悪、芸術関係の物が多いのです。最近の話題作を紹介されておられますね。私のカテゴリーに合ったものがあればご紹介ください。よろしくお願いいたします。
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