花ごよみ

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罪の轍  奥田英朗

2020-05-01 | 本 あ行(作家)

罪の轍

前回の東京オリンピック前年に
起きた誘拐事件がベース。
実話がテーマということで
気分が重くなります。

子供たちからは「莫迦」
と呼ばれていた青年。

明るい未来を夢見ていたのに..
許されることのない犯人の行動。
やるせない物語でした。

犯人の心の動きを細かく描き、
臨場感たっぷり、
引き込まれました。

緊迫感を持った捜査、
それに反して
特異なキャラクターを持つ犯人の
タカが緩んだかのような態度。
読み進めるのが苦しい中、
刑事達の捜査の姿が救いです。

読み応えのある作品でした。

この本2月20日頃に
借りたのですが
図書館が休館になってしまい
返却期限が大幅過ぎても
返却できないまま。
開館再開が待たれます。


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