自覚: 隠蔽捜査5.5
隠蔽シリーズ第七弾。
変人といわれる署長・竜崎伸也。
彼の人間としての妙味が
たっぷり描かれています。
どんな時もぶれない竜崎伸也。
竜崎周囲の人物が主役の
スピンオフ第2弾、
短編集になっています。
「漏洩」
誤認逮捕の可能性、
副署長の貝沼は隠蔽を考えるが…
「訓練」
スカイマーシャルの訓練に
送り込まれた畠山美奈子。
自信喪失の彼女に竜崎は
女の特質を利用せよと。
「人事」
第二方面本部、
野間崎管理官の上司に弓削篤郎が赴任
弓削は竜崎との面談を望むが…
「自覚」
大森署の戸高刑事の発砲は、
適正だったのか。
竜崎の判断は…
「実地」
職質をかけながら窃盗犯を逃した。
地域課と刑事課の責任転嫁。
「検挙」
警察庁から検挙数・検挙率の
アップ指示の通達。
支持撤回のための戸高の行為に
大森署は困惑。
「送検」
伊丹刑事部長は被疑者逮捕を指示。
誤認逮捕の可能性が…
今まで読んだことのある人達が出てきます。
竜崎の周りにいる人々が、
対応を竜崎に相談、
そこで問題解決、という過程で
竜崎の人物像を浮かび上がらせます。
いやいや、この短編集はとても面白かったですね!! 物事は率直に眺めること、そんなことを竜崎は呟いているように感じました!!!
合理的に眺めるとすんなり解決。
ほんとに竜崎の個性が
よくでていましたね。
面白かったですね。