花ごよみ

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贖罪 (湊 かなえ)

2011-10-14 | 本 ま、や行(作家)

贖罪 (ミステリ・フロンティア)

空気のきれいさ以外、
取り柄のない穏やかな田舎町。
そこで起こった惨たらしい事件。
少女はもう戻ることはなかった。
彼女と友人だった、
残された四人の少女たち。
現場にいたのに犯人の顔を思い出せない..

彼女たちに投げられた、
被害者の母親の怒りの言葉が
4人の少女の人生を大きく狂わせていく。

事件に関係してしまったせいで
運命を狂わせてしまう
少女達が切なくて辛い。

その少女達がそれぞれ違う立場から
事件のこと、成長してからのことを
綴ってきます。

彼女たちの生き様自体が贖罪。
ゆがんでしまった4人の運命。
溜め込んでしまった深い心の闇。

「フランス人形」
「PTA臨時総会」
「くまの兄妹」
「とつきとおか」
「償い」
「終章」
と進むにつれ
事件の全容が次第に、
明らかになってきます。

一人一人が自分の心の中を語っていく
「告白」と構成がよく似ていました。

気分が重くなる内容。
自分の行動や言葉が知らず知らず
相手を悲しませ苦しめる。
人間の愚かさ、悪意、
妖しくて暗い作品。
それでいて引き込まれる作品でした。









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4 コメント

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Unknown (けん)
2011-10-15 12:48:19
TBさせていただきました。
またよろしくです♪
返信する
けんさんへ (kazu)
2011-10-16 00:05:10
こんばんは

コメントどうも
ありがとうございました。

TBなぜか反映されなかったようですね。
返信する
重く暗く・・・ (しんちゃん)
2012-06-20 22:42:11
 最近「まほかる」や真梨幸子とか、湊かなえも含めて女性作家の「どろどろ系」を好んで読む私(笑)

 しかし・・・女性ってやはりこどもの頃から「女」張ってるんだなぁって(笑)

 子ども会のおっちゃんとしてはすごくよくわかります(笑)
返信する
しんちゃんへ (kazu)
2012-06-21 20:36:07
こんばんは

どろどろ系が
お好みになられたんですね。
子ども会のおっちゃんとしても
なにかと苦労されてるんですね(笑)
返信する

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