アイネクライネナハトムジーク
「アイネクライネ」
「ライトヘビー」
「ドクメンタ」
「ルックスライク」
「メイクアップ」
「ナハトムジーク」
それぞれが独立した短編になっています。
短編の中で起こったことを
また他の短編の中で、
再び関連性を持たせてきたりしているので、
それが物語に深さと厚みを、
加算している気がしました。
それぞれの短編は、
それ自体が面白いけど
リンクしているというのが
分かった時はまた楽しいのです。
だけど時系列が前後して
読み直しすることが多かったです。
今回は殺し屋や泥棒とかは
全く登場しません。
家族の話や恋の話など、
この物語の登場人物は
身近な一般人が主になっているので
気軽に読めました。
クレーマーから気勢を削ぐ方法は
おかしかったです。
軽妙な会話、人と人の繋がり…
文章の中ににじみ出てくる
優しさが心地よい物語でした。
アイネ(ある) クライネ(小さな) ナハト(夜の)
ムジーク(曲)
これはモーツァルトの有名なセレナードの曲名と同じですね。
その関係はよくわかりませんが。
「アイネクライネナハトムジーク」は
モーツァルト作曲のセレナードですね。
一番目の短編『アイネクライネ』は、
ミュージシャンの斉藤和義の
作詞依頼からということです。
斉藤和義は「ベリーベリーストロング~
アイネクライネ」という曲を作っています。
斉藤さんという人は登場します。
でも斉藤和義の曲は少ししか知らないんですよ
この曲はおっしゃられるように
「小夜曲」と訳されています。
かかわりはあまり分からないのですが
夜にこの本を読んで
幸福感に浸るという感じかな。