ムクゲの仲間の酔芙蓉が花開いている。ラテン語で「変わりやすい」と名付けられている通り、花色が三変するところがおもしめい。変化の代表の紫陽花には一歩を譲るとしても、朝から夕方にかけて色変わりして、楽しませてくれる。飲んべえの私、「酔」の字に引かれて手に入れたのだし、唐の詩人ではないけれども、近づく中秋の名月にうまく巡り合わせて咲いてくれないかなあ、と密かに期待している。月と酒、酔芙蓉の花、うまい取り合わせになるぞ。虫たちよ、どうか食害をしないでおくれ。しばらくは心ゆくまでめでてみたいので。
鹿児島市 古木一郎(64) 2006/10/6 掲載
鹿児島市 古木一郎(64) 2006/10/6 掲載