はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

ブルーベリー

2007-07-14 19:07:20 | アカショウビンのつぶやき

 台風にも耐え青い実をしっかり残した庭のブルーベリー。

 今年の初収穫は約1㌔だった。ヒヨドリより早起きして、虫除け帽子に長袖シャツ、手袋に長靴で全身を覆い、色づいた実を一つずつ丁寧にちぎる。怖いイラガの発生は幸い収穫の時期と少しずれるので有り難いが、思わぬ所に潜んでいることがあるので油断はできず、すごい格好で挑むのである。
 お食事に来た、ヒヨドリが頭の上でピーピー怒ってるけれど、盗られまいぞ…と明日になればもっと美味しくなるのにと思いつつ早めに取る。グルメのヒヨは味見もするらしく、傷のついた実がいっぱいあるから。
 甘い巨峰にはとても叶わないけれど、新鮮なブルーベリーはとっても美味しい。ジャムにするほどの収穫はないから、取ったらすぐ冷凍し、ヨーグルトに入れて毎朝頂く。台風ですっかりやられたかなと心配したが、うしばらくは楽しめそうだ。

 ともあれ台風被害が殆どなかったことは本当に有り難かった。でも各地の被害が報道されている、どうぞその方々が一日も早くもとの生活に戻れますようにと祈ります。

ひとりで悩まないで!

2007-07-14 17:51:45 | アカショウビンのつぶやき

支援センターのシンボルマークです。
大きな鳥は、母のような優しさと暖かさを象徴し、また翼を広げやや振り返っている姿は小さな鳥たちが迷うことのないように、暖かい眼差しで、前に進もうと導いている姿を描いています。
 小さい鳥たちは、いろんな不安や悩みを抱えた被害者の方々を表し、暖かく見守ってくれる(支援の手をさしのべてくれる)大きな鳥のもとへ向かおうとしている姿を描いたものです。







 犯罪被害者支援センターの取材をさせていただきました。恥ずかしいことに、私は今までこのセンターの存在を知りませんでした。
 平成17年4月に犯罪被害者等基本法が施行されましたが、当支援センターは法施行前に任意団体として既に設立されていたようです。約60人のボランティアスタッフが研修を重ね、ボランティア相談員、臨床心理士、弁護士、医師、事務局などの分野でセンターの活動を支えています。
 「FMかのや」の番組ボランティアスタッフの私に、支援センターの活動を大隅地区の皆さんにも知っていただくため協力して欲しいとの依頼があり、鹿児島県民交流センター4階の事務所で、湯又事務局長、松田犯罪被害相談員のお二人にお話を伺いました。

 悲惨な事故や交通事故は毎日起きており、誰もが被害者となりうる現実のなかで、「明日は我が身」の問題として認識し、被害者の心にそっと寄り添い適切な支援を提供し被害者が一日も早く、心身を回復され、再び平穏な生活を取り戻して頂くために活動しています。1人で悩まないで何でも相談して欲しいとお話しされました。
 また11月の犯罪被害者週間に合わせ、広報啓発活動として、県内の小、中、高校生を対象に、「命の大切さ」についてのメッセージを募集しています。支え合いや思いやりの心を育み、被害者も加害者も出さない安全な社会の実現を目指します。募集期間は8月1日から9月20日までなので多くの応募を待っていますとのことでした。
 この日は激しい豪雨でしたが、面接相談に来られた方の応対や、2人の電話相談ボランティアの方が、電話の前で待機しておられました。

 帰宅後、頂いた資料を整理し、インタビューを編集しながら、この殺伐とした時代でも、愛の支援を続ける方々がおられることにホッとさせられました。出来上がった番組は、「心のメモ帖・ひとりで悩まないで」として纏め、FMかのやで放送します。拙いものですが、少しでも支援センターの活動を知っていただくためにお役に立てるかな…と思っています。

心機一転

2007-07-14 11:39:52 | はがき随筆
 「あいてて-」。声を出したら負けと心に誓っているのだが、今朝も思わず声を出し、腰を押さえておきた。
 肩、腰、足と我が体を遊び場にしている頑固な虫がいる。梅雨が拍車をかけ、さえない日が続く。
 はがき随筆も今年、一度も投稿していない。毎ペンも仕方なく脱会した。毎日、掲載される随筆を読むたび、悔しさと情けなさが先行する。だが悩んでばかりいては何も生まれない。いつか頑固虫も退散することを信じ、ここらで心機一転、老いの身に少し残された根性を引き出して、はがき随筆を再開しよう。我が生活の一部だから。
   霧島市 楠元勇一(80) 2007/7/14 毎日新聞鹿児島版掲載

台風の備え

2007-07-14 07:25:10 | アカショウビンのつぶやき
 じわじわと台風4号が北上している。
「大型で非常に強い台風」は、枕崎の南西210㌔の地点に今あるらしい。
台風銀座と言われた鹿児島だけれど、最近はうまくよけてくれたため独居老人になってから十数年、幸運にも大きな台風に見舞われたことがないが、地球温暖化で台風は超の字がつく大型が多くなり、毎年びくびくしながら夏を迎える。

今回も、植木鉢を植え木の陰に押し込んだり、戸外のものをガレージに入れたり、いつもの事ながら難儀した。「これ以上増やすまいぞ!」と誓いながらいつの間にか増えてしまった植木鉢は水をたっぷり吸って重い重い。コーラスに出掛けるまでの1時間をバタバタと動き回っていた。

その時 
何としたこと!
 
植え込みに頭を突っ込んだ時に、虫に刺されたらしく肩から頸にかけてヒリヒリ。運悪く出発の時間となってしまい、お迎えに来られたMさんのクラクションに慌てて、アンモニア持参で出掛ける羽目になった。車の中でアンモニアを塗りながら…。

台風前の慌ただしい時に、コーラスの練習に来る物好きはたったの5人。時々ヒリヒリがぶり返すので、その都度アンモニアでパタパタしながら、喋ったり歌ったりの楽しいひとときだった。

帰ってから鏡でよく見ると、頸から肩にかけ大きな赤い丘疹がボコボコ。
今朝もアンモニアでパタパタを繰り返している。

台風は確実に近づいているはずだが、時折強風が吹くのみ、嵐の前の静けさとはこのことか。

今度の台風も日本列島沿いに北上するらしい、どうぞ被害が大きくなりませんようにと祈ります。