この2カ月余りの間に、我が家の玄関にツバメが巣をつくり、やがて5羽のひながかえった。親鳥がせっせと餌を運び、ひなが一斉に白いくちばしを開ける。その可愛いことといったら!
6月のある日、一家の姿が見えないのでもう巣立ったんだと勘違い。悲しんでいたら朝、また戻ってきている。「あら、お帰り」と思わず叫んだ私。たぶん昼間は、自然界で生きてゆくためのスパルタ教育を親鳥から受けているんだろう。明け方には皆そろって玄関の近辺を盛んに飛び回り、それはもうにぎやか。来年もきっともどってきてねと毎朝、語りかける日々である。
鹿屋市 田中京子(56) 2007/7/17 毎日新聞鹿児島版掲載
6月のある日、一家の姿が見えないのでもう巣立ったんだと勘違い。悲しんでいたら朝、また戻ってきている。「あら、お帰り」と思わず叫んだ私。たぶん昼間は、自然界で生きてゆくためのスパルタ教育を親鳥から受けているんだろう。明け方には皆そろって玄関の近辺を盛んに飛び回り、それはもうにぎやか。来年もきっともどってきてねと毎朝、語りかける日々である。
鹿屋市 田中京子(56) 2007/7/17 毎日新聞鹿児島版掲載