雨雲の広がる空を気にしながら病院へ。今日は夫の3ヶ月検診の日だ。大病から1年半になろうとしている。2人で1人と寄り添う生活にも終わりが来ることを突然知らされた。夫の病で人生観が変わった。日々の暮らしに感謝する。待合室は混み合い、白衣の人も小走りだ。検査が済みほっとする。予約時間はとうに過ぎ、不安を募らせていると名前を呼ばれた。先生の笑顔と「今のところ良好です」の言葉に、全身の力が抜ける。
遅い昼食を取り、買い物を済ませ帰路につく。夫の「ありがとう」の言葉に、なぜかじんときて思わず涙腺がゆるんだ。
出水市 井尻清子(58) 2008/7/5 毎日新聞鹿児島版掲載
遅い昼食を取り、買い物を済ませ帰路につく。夫の「ありがとう」の言葉に、なぜかじんときて思わず涙腺がゆるんだ。
出水市 井尻清子(58) 2008/7/5 毎日新聞鹿児島版掲載