子供たちと帰省すると、母は大釜でトウキビを炊いて待っていてくれた。あのうまかったこと。腹いっぱい食べては近くの山をカブトムシを求めて探検し、アブラゼミからからもの悲しいカナカナの声に変わるころ家路につくと風呂の煙が一面に漂っていた。
あたり前だったあの光景も年月がたち、子供たちが巣立ち、そして母が逝き、遠い遠い夏の思い出となった。母の忙しくたち振る舞う姿、故郷の家。そう言えば自分もあのころの両親と同じ年になっている。
大好きなうた。
<日向の国むら立つ山のひと山に住む母恋し秋晴れの日や>
指宿市 有村好一(60) 2008/7/25 毎日新聞鹿児島版掲載
あたり前だったあの光景も年月がたち、子供たちが巣立ち、そして母が逝き、遠い遠い夏の思い出となった。母の忙しくたち振る舞う姿、故郷の家。そう言えば自分もあのころの両親と同じ年になっている。
大好きなうた。
<日向の国むら立つ山のひと山に住む母恋し秋晴れの日や>
指宿市 有村好一(60) 2008/7/25 毎日新聞鹿児島版掲載