長男の第2子は、双子ちゃん姉妹です。
顔はうり二つで服もおそろい、不思議と仕草までそっくりです。名前も「桃」「柚」だからややこしいことこの上ありません。最近は言葉も増えて、双子の漫才コンビのまねまでして、私たちから大うけをとっています。
「今度は双子らしい」と息子に聞かされた3年前、自分も二卵性の双子だった私は妙な気持ちになりました。
半世紀前はミルクも十分無い時代で、私も少なからず苦労しました。テレビの歌番組で「ザ・ピーナッツ」が活躍していたころも、私は負い目を感じていましたが、朝のドラマ「ふたりっ子」を見て吹っ切れました。外見の興味だけでなく、人格までしっから描いていたように思えたからです。
最近、私は双子ちゃんウォッチングにはまっています。存在感があってサプライズの連続。「桃」が眠ると「柚」も眠る。体にかすり傷を作る場所まで同じ。離れてお絵かきしても中身は一緒。
思えば、他の同級生より初孫が遅かった私は「孫の守なんて」とうそぶいていました。でも、今では「孫さまさま」の体です。
双子ちゃんが、末は歌手か漫才コンビかと、途方もない夢を見ている爺がここにいます。
鹿屋市 上村 泉(67) 2008/7/12 毎日新聞鹿児島版【男の気持ち】掲載
顔はうり二つで服もおそろい、不思議と仕草までそっくりです。名前も「桃」「柚」だからややこしいことこの上ありません。最近は言葉も増えて、双子の漫才コンビのまねまでして、私たちから大うけをとっています。
「今度は双子らしい」と息子に聞かされた3年前、自分も二卵性の双子だった私は妙な気持ちになりました。
半世紀前はミルクも十分無い時代で、私も少なからず苦労しました。テレビの歌番組で「ザ・ピーナッツ」が活躍していたころも、私は負い目を感じていましたが、朝のドラマ「ふたりっ子」を見て吹っ切れました。外見の興味だけでなく、人格までしっから描いていたように思えたからです。
最近、私は双子ちゃんウォッチングにはまっています。存在感があってサプライズの連続。「桃」が眠ると「柚」も眠る。体にかすり傷を作る場所まで同じ。離れてお絵かきしても中身は一緒。
思えば、他の同級生より初孫が遅かった私は「孫の守なんて」とうそぶいていました。でも、今では「孫さまさま」の体です。
双子ちゃんが、末は歌手か漫才コンビかと、途方もない夢を見ている爺がここにいます。
鹿屋市 上村 泉(67) 2008/7/12 毎日新聞鹿児島版【男の気持ち】掲載