はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

敬老プレゼント

2008-09-18 20:07:29 | アカショウビンのつぶやき








 鹿屋キリスト教会マリア会(女性の会)では、毎年、日本各地にお住まいの70歳以上の信仰の友に手作りのプレゼントを贈ります。
 今年は可愛いティッシュケースでした。布を買いに行く人、裁断する人、ミシンを掛ける人、刺繍をする人、それぞれが自分の得意の分野を担い、80枚の作品を仕上げました。私は残念ながら奉仕がスタートして間もなく怪我でお手伝いができなくなりご迷惑をかけましたが、皆さんが協力して最後まで頑張り、心を込めて綴ったお便りを添えて発送してくださいました。
 今、次々にお礼状が届きます。皆さん高齢となり、困難な状況のなかに在っても神様を信じて感謝の日々を送っておられる様子にただ感謝あるのみです。
 敬老プレゼントの奉仕が終わると次はクリスマスのプレゼントです。さあ今年はどんなアイデアが出てくるのでしょう。毎年提案される新しいアイデアにはビックリさせられますが、期待しつつ待ちましょう。


台風接近

2008-09-18 19:21:53 | アカショウビンのつぶやき
 予報ではかなり接近してるはずなのに、静かだなあ…このまま行っちゃうのかなと思っていたら、急にビュウビュウ吹き出した。

 「台風銀座」と言われる鹿児島を、最近の台風は不思議に避けていた。なのに台風13号は中国大陸に行くのだろうと思いきや急に角度を変え、やはり鹿児島目指して進んできた。
 独り住まいとなって久しいが、一度も強い台風に見舞われたことがないのは本当に有り難い。でも地球温暖化が原因かと思われる巨大ハリケーンを見ていると、台風も、いつ魔物のようなでっかいのが生まれないとも限らない、心配の先取りはしたくないが、備えだけは万全にと頭の中だけ(>_<)では常に考えている。
 今回の台風13号は幸い暴風圏が消えかかっているので、たいしたことはないが、秋台風はこれからまだまだ続きそう。
 ぱんぱんに膨らんで重い非常用リュックは、いざとなったらほんとに背負えるのか自信がない、自分の体力に合わせて中身を選び直さないといけないなあと考えているアカショウビンです。

祖父母の至福

2008-09-18 18:47:48 | はがき随筆
 今年のお盆は孫たちが大挙して来てくれ、我が家も久しぶりで大にぎわいだった。高校生が1人、他5人は大学生。されはそれは若者たちの語らい、大食欲にじい、ばあは目を細めて大喜び。1泊していった。正月にも来てくれればと楽しみだ。
 日々の移ろいは早いもの。セプテンバー。「重陽の節句」の誕生日が2人いる。電話で「おめでとう。良い日に生まれて良かった。ますます元気で幸せを祈る」と話した。
 今夏は猛暑だったが、孫たちから元気をもらったお陰でどうやら乗り越えられた。感謝感激の盛夏だった。
   大口市 宮園 続(77) 2008/9/18 毎日新聞鹿児島版掲載

親譲り

2008-09-18 18:24:11 | はがき随筆
 にぎやかに五輪の幕が下りた。出場者は無論、観衆に多くの感動や教訓を与えた。一方、研究や検討の課題も残した。
 さて、父が過去の五輪のメダリストで、その背を見て五輪への道を進み、多くの苦難を乗り越えて今大会に出場した若者も多い。もちろん好成績が望まれるが、結果は問わない。スポーツの厳しい道をひたむきに進む強じんな姿が尊い。
 「この親にしてこの子あり」「子は親の鏡」のことわざは、真に子に敬慕される価値ある親たり、それを慕う子たりの関係を物語る親譲り、親子のきずなの神髄だろうか。
   薩摩川内市 下市良幸(79) 2008/9/17 毎日新聞鹿児島版掲載
写真はYASUYUKI TAKEZAWAさん