はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

うろこ雲

2008-09-27 08:09:14 | はがき随筆
 彼岸を迎えて、すっかり秋らしくなってきた。
 空が青くて高く、行儀よく並んだ白い雲が美しい。
 庭を埋めて白や赤の彼岸花が満開となり、風のいろも青く澄んで肌につめたくしみる。
 梢をにぎやかにしていたせみしぐれも消えて静かになり、七草が野辺を飾り、虫の声が美しい。
 夏が終わり冬を迎えるまでの短い秋。寂しい季節ではあるが、心が妙に落ち着き、何をするにもいい時季である。残り少なくなった人生だが、それだけに秋を大事に有効にすごしたいものだと思う。
   志布志市 小村豊一郎(82) 2008/9/27 毎日新聞鹿児島版掲載
写真はMogu*さん

詠む

2008-09-27 08:00:18 | はがき随筆
 怖いもの知らずというやつで俳句と短歌に首を突っ込んで2ヶ月になる。きっかけは毎日俳(歌)壇である。ずぶの素人が、はがきに2首(句)ずつ書いて投稿し始めた。俳句で言えば季語が二つ入ってしまったり、切れ字の「や」「かな」が同居してしまったり……。○○句(歌)会には参加せず、大学ノートにこつこつ書きためて自己流で楽しんでいる。そうこうしているうちに、何の間違いか先日、私の短歌が入選した。ビギナーズラックである。而してこの先、中高時代に学んだ草田男と牧水を心のよすがとして、気長にこの道を歩いていこう。
   霧島市 久野茂樹(59) 2008/9/26 毎日新聞鹿児島版掲載

毎日ペンクラブ

2008-09-27 06:44:26 | はがき随筆
 「はがき随筆」に初めて投稿したのは平成15年8月。小学校でいえばまだ未熟な五年生。最近、体力の限界を感じてペンを持つのも重荷。目標の50回掲載は達成したいと念願。最も尊敬するOBのTさんや子供たちに、はがき随筆の掲載分を送ると、Tさんからは心温まる評や激励文を頂く。娘は電話で「お父さん、継続は力です」と励ます。6月14日には北九州より私の前職のOB有志5人が私たち夫婦を訪ねて来宅。昔の思い出話に花が咲く。はがき随筆でご指導いただいた歴代支局長をはじめ、毎日ペンクラブや前職OBの皆様には頭の下がる思い。
   姶良町 谷山 潔(82) 2008/9/25 毎日新聞鹿児島版掲載