はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

夕焼けはばら色

2008-09-23 18:48:53 | アカショウビンのつぶやき
 「夕焼け」
夕焼けはばら色
世界が平和なら
どこの国から見ても
どこの町から見ても 
夕焼けはばら色
 
夕焼けが
火の色に 
血の色に
見えることなど 
ありませんように。

作詩は、高田敏子さん、作曲は信長高富さんです。(『夢の手』花神社)より

「2008年鹿児島県お母さんコーラス・合唱祭」で、私たち「信愛コーラス」が歌います。
旋律もさることながら、まず歌詞が素晴らしいのです。祈るように響きだけでハーモニーを作りたいのですが、それが難しい(>_<)…。

先生は表情も注意されるのですが、緊張のあまり「おっかなーい顔」になっています。本番をリラックスして歌うには、練習を積むしかない!
発表は10月17日、もう一月を切りました。
週2回~3回のペースで仕上げなければなりません。

どこの国も、どこの町も平和でありますように! 
このメッセージを皆さんのハートに響くように歌いたいのです。
あとは本番まで体調を整えて最期まで頑張れるようにと祈るのみです。

夕焼けがばら色になりますように。

白髪は栄えの冠

2008-09-23 12:02:48 | アカショウビンのつぶやき













 聖書に「白髪は栄えの冠」と言う言葉があります。
 日本は世界一の長寿国になりましたが、この言葉のようにお年寄りの尊厳が本当に守られているのでしょうか。

 鹿屋教会では、毎年ご高齢の方々を招待してささやかなお祝いの会を催しています。鹿屋教会最高齢・101歳のYさんは娘さんと久しぶりにお見えになり、92歳のTさんは鹿児島市から懐かしいお顔を見せてくださいました。そしてお元気な80歳代の3人の方々と共に、礼拝終了後、べテルホーム(教会の付属施設)に教会員も一緒に集い、賑やかなお祝いの会となりました。

 終戦後の混乱の時代に、アメリカから宣教のため幼子3人と共に、鹿児島の地に移住された、M宣教師は最期まで鹿屋を愛しこの地で召されました。ご夫人は骨粗鬆症のため、何回も骨折されましたが、奇跡的によみがえり、娘さんご夫妻の献身的な介護を受けて、毎週、車椅子で礼拝に参加されます。そしてこの日を楽しみにしてくださっています。
 その美しい白髪は聖書の言葉どおり栄えの冠です。

 敬老の会食は以前は手作りでしたが、会員の高齢化もあり、数年前からお弁当にしました。ささやかな会食ながら神様の祝福に満ちた一時となりました。
 お一人お一人が神様に守られて、一年後も元気でお会いできますように。 See you!



彼岸花

2008-09-23 11:51:54 | はがき随筆
 突然、庭の隅につぼみをつけた茎がすくっと現れ、日ごとに花茎は伸び、まもなく開花の様子。真紅のしべの長い花が輪状に咲く彼岸花である。
 子供のころ母に毒があるので触ってはいけないと言われ不吉な花と思った。棚田のあぜに咲く花の紅と稲の緑とのコントラストの美しさに驚嘆し、モグラの侵入を防ぎあぜを守る花と聞いて、いとしさに変わった。
 故郷では曼珠沙華と言った。亡父はこの花を見ると「赤い花なら曼珠沙華……」と歌っていたことを思い出す。野原に群がって咲き、その辺りを深紅に彩っているさまは美しい。
   出水市 年神貞子(72) 2008/9/23 毎日新聞鹿児島版掲載

二つの優れもの

2008-09-23 11:01:28 | はがき随筆
 息子から「妹と話し合って、お母さんに携帯電話を持たせることに……」と渡された。使い方を教えて、と言うと「爆発しないから、あちこち押してごらん」ときた。翌日「簡単マニュアル」本が置いてあった。
 意外に1~2日で上達? 娘に「世界が広がったみたいで楽しい」とメール。すると「インターネットはそんなレベルではございません。今度はパソコンに挑戦してもらいます」との返メール。後日、二人がパソコンをプレゼントしてくれた。また独学?で検索ができる程度に。
 二つの優れもので、違う自分に出会ったみたい。
   垂水市 竹之内政子(58) 2008/9/22 毎日新聞鹿児島版掲載