家族の「死なないで!」と叫ぶ声や号泣も届かず、眠るかのように愛犬ハナは逝った。
体調が優れず通院していたハナは、夏至の宵から発作を起こし苦しんだ。夜明けを待って病院に運ぶ。点滴を受けるハナの頭をなで「また後でね」と目を合わせたのが永遠の別れになった。死因は急性せき髄炎。
ハナは2歳の時、家族の一員になり、以来7年間、家の中心的存在であった。特に身障者の妻の心を支え、いやしていた。
突然去ったハナがいとしいが救いは夕食を残らず食べたこと。大好きだった車の中で末期の水を飲んだことである。
出水市 清田文雄(70) 2009/7/27 毎日新聞鹿児島版掲載
体調が優れず通院していたハナは、夏至の宵から発作を起こし苦しんだ。夜明けを待って病院に運ぶ。点滴を受けるハナの頭をなで「また後でね」と目を合わせたのが永遠の別れになった。死因は急性せき髄炎。
ハナは2歳の時、家族の一員になり、以来7年間、家の中心的存在であった。特に身障者の妻の心を支え、いやしていた。
突然去ったハナがいとしいが救いは夕食を残らず食べたこと。大好きだった車の中で末期の水を飲んだことである。
出水市 清田文雄(70) 2009/7/27 毎日新聞鹿児島版掲載