はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

早すぎた別れ

2009-07-27 18:22:22 | はがき随筆
 家族の「死なないで!」と叫ぶ声や号泣も届かず、眠るかのように愛犬ハナは逝った。
 体調が優れず通院していたハナは、夏至の宵から発作を起こし苦しんだ。夜明けを待って病院に運ぶ。点滴を受けるハナの頭をなで「また後でね」と目を合わせたのが永遠の別れになった。死因は急性せき髄炎。
 ハナは2歳の時、家族の一員になり、以来7年間、家の中心的存在であった。特に身障者の妻の心を支え、いやしていた。
 突然去ったハナがいとしいが救いは夕食を残らず食べたこと。大好きだった車の中で末期の水を飲んだことである。
  出水市 清田文雄(70) 2009/7/27 毎日新聞鹿児島版掲載

目標

2009-07-27 18:13:09 | はがき随筆
 今年も前半は惰性に流され、風のように過ぎた。これではもったいない。後半は目標をたてるべきだと考えた。
 『目標』①毎月I回、図書館へ②毎月2通、手紙を出す③毎月読書2冊④社説を読む⑤「発信箱」を見る。
 これらを毎日、継続する努力をしたいと思う。生来の三日坊主に留意し、後半の生活リズムにしたい。幸運にも9月に喜寿を迎えるので、充実を心し、後半は実のあるものを残したい。
 こんな深い言葉がある。「老いとは、希望に満ちた未知の冒険である」。それを信じ目標としたい。
  鹿屋市 小幡晋一郎(76) 2009/7/26 毎日新聞鹿児島版掲載