はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

耳管開放症…

2010-09-10 15:43:28 | アカショウビンのつぶやき
 処暑・白露がすぎても、日中は酷暑…。
ひたすら日中の外出を控え、水分補給につとめ、熱中症対策だけはしっかりやってきたつもりだった。
ところが、ちょっとした油断で、熱中症ならぬ、今まで聞いたこともない「耳管開放症」という診断を下されてしまった。

昨日は歯科診察日、朝一番の予約なので、8時すぎに、バスで出掛けた。帰りもバスセンターまでのバスに間には合ったが、タッチの差で市役所方面行きのバスに乗り遅れてしまった。

その時すでに11時前。バスセンタから我が家までは徒歩25分。空を仰いで一瞬考えた。タクシーにしようかな…と。
然し生活習慣病の我が身「かんかん照りじゃないし、今日は歩こう、途中のお店で涼を取りながら歩けば大丈夫」と、意を決して歩き出した。

1軒目の町の駅で野菜を物色しながら涼を取り次へ。
なんと、2軒目は定休日だった。
ちょっと頑張って郵便局まで歩く。ところが入るとムッとする暑さ。
大きなはり紙に「申し訳ありません、冷房が故障です」やれやれ。

我が家は目の前だけれど、お隣の市役所に飛び込んだ。ロビーでゆっくり新聞を読み終えてから、締め切って蒸し風呂のような我が家に向かう。

窓を全部開け放して、シャワーする
良い気持ち。

ところが、左の耳がなんかおかしい。
閉塞感があり、自分の声が耳の中で響いているような、変な感じ…。水が入ったのかなと、トントンしたり、何回も耳を拭いたり…

何をやっても治らない。
「これって一体何なの…」
左耳は60年近く前に、突発性難聴を患い、聴力はゼロに近いと思っていたのに、自分の声が、ボワーンと響く不愉快さ。

午後はコーラスだったが、歌ってる間は不思議に不快感を感じることなく、2時間の練習を無事に終えることができた。
練習後、耳鼻科へ。

「耳管開放症です。原因は急に痩せた時、大量の汗をかいた時、水分不足、睡眠不足、ストレス etc」

バッグには麦茶を入れてたのに、飲むのを忘れ、最近睡眠不足も続いていたなあ…。

「一過性のものなら、悪い方の耳を下にして寝てるだけで治りますよ」と言われ、薬もなし、少しゆっくりした方が良いでしょう…と。

今日は、教会のお掃除もコーラスもお休み、横向きに寝るのが苦手な私は、ひねもす、ごろごろです。

大した病ではありませんが、皆様ご注意を

by アカショウビン
耳管開放症

妻が居て私が

2010-09-10 15:34:00 | はがき随筆
 身体障害1級、妻4級、2人とも要支援。最近、体力が急激に落ちたような気がする。動きがスローモーになって来た。もろもろ、物忘れ、ど忘れが多くなってきた。トイレ、洗面所の電気の消し忘れ。扇風機、エアコンの消し忘れ。重大な事故に、つながるような忘れ。 お互い、その都度、注意しあってはいるが、抜けが出てくる。目糞、鼻糞を笑うとはよく言ったもの。特に外出の際は大事にならぬよう確認が大切。年々、知力、体力が衰えてくるが、2人で半人前を1人前になるよう妻と協力して毎日を過ごしたい。
  薩摩川内市 新開譲(84) 2010/9/10 毎日新聞鹿児島版掲載

新人看護師さん

2010-09-10 15:26:27 | はがき随筆
 5月に鹿児島の大学病院で脊柱管の手術を受けた。手術後、しばらくはトイレに行くにも車イスを看護師さんに押してもらう。用を足し、また呼ぶ。迎えに来てくれた看護師さんが「私、タケダさんが手術室に向かう時、先輩と一緒に搬送した新人看護師なんです」と丸ぽちゃの可愛い顔に笑みを浮かべて話しかけてきた。
 新人にとって、手術室に迎う患者に付き添う先輩に同行するのも勉強なのだろう。私の場合が初体験だったに違いない。折りに触れ一人前になるためのお手伝いができたような気分になったことを懐かしく思い出す。
  西之表市 武田静瞭(73) 2010/9/9 毎日新聞鹿児島版掲載