小3のころまで娘の散髪は私がした。ナイロン製の風呂敷を身にまとい、イスに腰掛け、型は「おかっぱさんよ」。ハサミでチョキン、チョキン切ると「痛い」と娘が声を発した。耳に少し切り傷が……。「痛かったね」。血がにじんでいた。娘は「耳は付いている?」と心配したが「耳はしっかり付いているよ」
私は「ごめんね」と謝った。髪はおおよそ真っすぐに切れた。娘は鏡を見てほほえんだ。
髪も清楚になり、学童らしい装いで登校した。ママの散髪を先生は褒めてくれた。ほのぼのとした心の小さな達成感……。
姶良市 堀美代子 2011/2/13 毎日新聞鹿児島版掲載
私は「ごめんね」と謝った。髪はおおよそ真っすぐに切れた。娘は鏡を見てほほえんだ。
髪も清楚になり、学童らしい装いで登校した。ママの散髪を先生は褒めてくれた。ほのぼのとした心の小さな達成感……。
姶良市 堀美代子 2011/2/13 毎日新聞鹿児島版掲載