鹿屋市で10年前から活動している
「かのやオーケストラ」の定期演奏会に行った。
田舎町でオーケストラの活動を10年も続けていくのは
並大抵のことではない。
かのやオケは、かつて、フィラデルフィア交響楽団の打楽器奏者として活躍された、
前田均氏が音楽監督を務める。
市民オーケストラの指導を、殆どボランティアで10年間続けられた前田氏と、
団員の絆は固く、今回も素晴らしい演奏を聞かせて頂いた。
今年は最初に、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」を演奏された。
これは、東北大震災で被災された方々に追悼の意を表すために選ばれた曲だった。
然し、定演直前に急逝された団員のコントラバス奏者Mさんを送る曲ともなってしまった。
祈りを込めて演奏した曲に拍手はなし…演奏後には全員で黙祷を捧げた。
久しぶりに聴いた、ベートーヴェンのシンフォニー7番は素晴らしかった。
アンコールは今年一番歌われた曲、
「ふるさと」を、オーケストラの伴奏で全員合唱。
涙があふれそうになった。
私のコーラスの先生は、教会聖歌隊の指導、
3つのコーラスグループの指導、更に障害者施設や、
介護施設にボランティアで奉仕しながら、
鹿屋オケの、ヴィオラ奏者としても活躍中である。
私まで誇らしい思いで拍手を送った。
余韻に浸りながら書いている、アカショウビンです。