無農薬、有機栽培の家庭菜園が運動になる。厳冬のせいだったか、葉物に全く虫つかずの収穫に喜ぶ半面、蝶の飛ぶ景色が見られず、寂しい思いがした。
ようやく2羽の蝶を見たとき、巻き始めたキャベツの半分の防虫ネットをはずした。少しの間、菜園を見ないうちにキャベツ一面に幼虫がついていた。虫は日ごとに太り、いつの間にか姿を消した。葉脈だけのキャベツに施肥して成長を願った。5月下旬、キュウリなど夏野菜の花に蝶が群れ飛び、花に止まる。あのキャベツの虫たちかもしれない。昆虫の激滅を食草で手助けして虫を楽しみたい。
鹿児島県出水市 年神貞子(82)2018/8/1 毎日新聞鹿児島版掲載