娘が庭に穴を掘り、生ゴミを埋めた所から南瓜の芽が数本出てきた。日ごと眺めているうちに成長し、試しに6カ所へ移植。やがて雄花、雌花が綺麗に咲く。蜂や蝶も飛ぶが娘婿が筆先で受粉、肥料も施し、庭一面南瓜の葉。やがて小さな実、一雨ごとに大きくなる。来訪者たちも見事な南瓜の成長ぶりを楽しみに。我が家で南瓜を作るのは60年ぶり。阿蘇にいた頃に育てた南瓜をボーブラと呼んでいたが、硬くておいしかった。やがて葉が枯れ始め、立派な南瓜が6個も収穫できた。味見はまだだけど、近々娘たちと一緒に食卓でその味をかみしめたい。
熊本市中央区 原田初枝(91) 2021.8.2 毎日新聞鹿児島版掲載