父の日に娘から贈り物が届いた。段ボール箱に「ガラス、こわれもの注意」のシールが貼られていたので、妻は「ワインかビールのグラス」と見立てた。箱には、入り口を閉じた試験管とガラス球2個をガラス管でつないだ理科実験室にありそうなオブジェが入っていた。
19世紀初頭の欧州で、航海時に使われたストームグラス(天気管)だった。ガラス容器には、樟脳を溶かしたエタノール液が詰められている。白い結晶のでき方で天気を予測した。
娘からは「魚見測候所開設」のコメントが。船長兼天気予報士の気分を味わってみるか。
鹿児島市 高橋誠(70) 2021.8.10 毎日新聞鹿児島版掲載