暑さに老体が順応しきれずのゴロゴロ過ごしています。
袖なしの服が一番涼しいのに腕はしみだらけ。斑紋のあるキリンの体のよう。腕を人前にさらす勇気がないので、家の中でしか着られない。
昨年、万札数枚を散在してレーザで取ったばかりなのに、後から後から新しいしみができてくる。自然に消えることは決してない。しみに好かれて困る。「もう私のことなどほっといて」。大声で叫びたくなる。
ふと目にした汚れたやかんを金属たわしで力まかせに磨いたらピカッ!
ああ、やかんになりたい。
鹿児島市 馬渡浩子 2013/7/22 毎日新聞鹿児島版掲載
袖なしの服が一番涼しいのに腕はしみだらけ。斑紋のあるキリンの体のよう。腕を人前にさらす勇気がないので、家の中でしか着られない。
昨年、万札数枚を散在してレーザで取ったばかりなのに、後から後から新しいしみができてくる。自然に消えることは決してない。しみに好かれて困る。「もう私のことなどほっといて」。大声で叫びたくなる。
ふと目にした汚れたやかんを金属たわしで力まかせに磨いたらピカッ!
ああ、やかんになりたい。
鹿児島市 馬渡浩子 2013/7/22 毎日新聞鹿児島版掲載