遠足は足で長距離歩く事 269号 2008年04月29日 19時08分31秒 | 随想 少年時代の遠足は、文字通り遠くに足で歩いて行く事であった。近くの神社や河原や里山である。握り飯が唯一の持ち物で、握り飯の無い仲間もいた。終戦後の貧しい時代だった。 6年生の時の遠足は、信越線の蒸気機関車の牽引する列車で、直江津海岸の巨大な船を見て吃驚仰天した印象が甦るのである。子沢山の貧しい家計から旅費を捻出する為の母親の苦労は、当時知ることも無かった。山国の信州善光寺の盆地で、草野球が唯一の遊 . . . 本文を読む